龍虎の拳2
MVS:60900円、ネオジオ:31290円、ネオジオCD:8190円、SFC版:11445円
PS2版(1、2、外伝のセット):5040円、PS2ベスト版(1、2、外伝のセット):2079円

 一撃必殺の格闘ゲーム「龍虎の拳」第二弾。
 前作より1年後、餓狼伝説より12年前のサウスタウンを舞台としている。
 今の格ゲーに比べると充分強いが前作に比べて
必殺技の威力が大幅に落ちた。というか、攻撃力が全体的に落ちた
 やはり
今の格ゲーと比べると入力の受付がとてもシビアに感じる。前作も入力は独特の癖があったのだが、今作ではまた違った癖がある。
 
使用可能キャラが12人と大幅に増え、全員に超必殺技と隠し必殺技が追加された。超必や隠必の入力もシビアだったりするが、こちらは相変わらずの高威力。

 
前作からの変更点
・藤堂竜白とMr.カラテの削除。
・タクマ・サカザキ、ユリ・サカザキ、如月影二、テムジンの追加。
・Cボタンの性質変更(詳しくは後述)
・投げ技と受け身の追加
・A、Bボタンの性質が若干変更(詳しくは後述)
・三角蹴りの削除
・空中後ろ蹴りの削除

 Cボタンの性質だが、前作では三角蹴り・三角跳び・強攻撃などに利用していたが、今作では弱攻撃・三角跳びで使う。また、Cを押しっぱなしでも気力回復が行える。なお三角跳びはミッキーとビッグには存在しない。
 A、Bボタンの若干変化は、ボタンを押す長さによって強弱が変化するというもの。一瞬押せば弱、普通〜気持ち長めに押せば強が出るといった感じなのだが、この僅かなラグが邪魔になるという声も聞かれる。
 
CPUがやたらと嫌な反応をしてきて強いのも有名。

 龍虎は3作品出ているが、全作品それぞれ別物と言って良いほど操作感覚が違い、雰囲気も違う。龍虎シリーズが好きな人でも、恐らく好き嫌いが分かれるのではないだろうか?
 今作は一撃必殺路線から適度なコンボゲームに狙いを変えたのか、不安定な印象を受ける。前作では捕らわれの少女だったユリが別人としか思えない変貌を遂げたり、リョウ、ロバート、ユリのエンディングがコメディタッチだったりと、前作のハード路線を捨てにかかっている節もある。筆者はちょっと今作は苦手である。
 ちなみにユリの変貌だが、続編の龍虎外伝では前作と今作の間を取った雰囲気に落ち着いている。恐らく前作は長く捕らわれていたために本来より大人しくなり、今作では虜囚から解放された後に親も戻ってきて、生活が一気に楽になったために苦節18年の抑圧から解き放たれ、テンションが暴走気味なのだろう。決してリョウの育て方が悪かったとかではない。多分。

ストーリー(導入)

 Mr.カラテを倒したリョウだったが、とどめを刺そうとしたところをユリに止められる。Mr.カラテの正体は、10年近く前に姿を消した父、タクマだったのだ。そこでリョウは事の顛末を知る。
 タクマは妻の仇を捜していたが、その手腕に目をつけられ、サウスタウンの若きマフィア幹部、ギース・ハワードに部下にならないかと誘われた。断ったタクマだったが、今度はギースと敵対する大幹部、Mr.ビッグに目をつけられてしまう。ビッグはユリを誘拐し、その身柄を盾にタクマを配下にしたのだった。
 親子の再会から一年が経った頃、キング・オブ・ファイターズという異種格闘技戦の開催が伝えられる。
 山ごもりをしていたリョウはロバートとの決着をつけるため、ロバートもリョウとの決着をつけるため、タクマは二人の修行の成果を確かめるために、それぞれ大会に参加するのだった。そして三人は知らないが、ユリもこっそりと参加するのだった……。

システム

ダッシュ:
バックステップ:
ジャンプ:
パンチ:A
キック:B
特殊:C
挑発:D

強パンチ:Aをちょっと長く押す
強キック:Bをちょっと長く押す
三角跳び:ジャンプ中に壁際でC

隠し必殺技(超必殺技):
 体力が4分の1以下で気力ゲージが満タンに近いときに、任意のコマンド。超必殺技も同じ条件だが、ストーリーモードでは、超必殺技伝授のイベントをクリアしていないと使用は出来ない。なお、左にある技表では「超必殺技」で一括りにしているが、上が超必殺技で下が隠し必殺技となっている。
キャラクター&技表
(全12人+家庭版1人。名前クリックで技表へ)
-ギースはSFC版のみ使用可能-
リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア
ユリ・サカザキ タクマ・サカザキ
如月影二 テムジン
ジャック・ターナー リー・パイロン
キング ミッキー・ロジャース
ジョン・クローリー Mr.BIG
ギース・ハワード(SFC版のみ使用可能)
隠し要素、裏技等

全機種共通
ギース登場:
 対CPU戦時に、12人目まで1ラウンドも取られずに勝ち進むと、13人目に餓狼伝説のボスであるギースが登場する。このギースは設定通り餓狼の時よりも若い姿で、日本へ修行に行く前なので当て身投げを持っていない。スーツに長髪という、餓狼のギースからは想像しにくい姿となっている。

脱衣:

 地上にいる相手を必殺技・超必殺技・隠し必殺技でKOすると、服が破れたり血管が破れたりする。前作ではキングのみが脱衣していたが、今作では男女問わず、服の露出度も問わずに脱衣する。元々半裸なオッサンでも脱衣する。

セーブデータ:

 前作のセーブデータを使用すると、CPU戦時の体力・気力・超必殺技の使用可否を引き継ぐことが出来る。
 ただし、今となってはネオジオのメモリーカードをさせる筐体がゲーセンにないので、家庭版のみの隠し要素と言える。

ストーリー(完結)

 KOFの実態は、マフィアの若き幹部、ギース・ハワードの策謀だった。組織内での自分の位置を高めるための資金集めと、強者探しがその目的だったのだ。彼は以前タクマを勧誘したように、自らの部下とするに足る強い格闘家を探していたのだ。
 しかしそのギースは、リョウによって敗れ去り、修行のために日本へ逃亡する。
 戦いが終わったリョウ達だったが、古傷を押してKOFに参加していたタクマがついに限界を迎えてしまう。格闘家生命を絶たれたタクマは、リョウに極限流道場を託し、自らは現役を引退するのだった……。
       ――龍虎の拳外伝に(一応)続く


 ということで、餓狼シリーズのボスであるギース・ハワードが登場して話題を呼びました。
 この後ギースは日本に渡って古武術を習い、その師匠を殺してからアメリカへ帰国。ライバルであったジェフ・ボガードを殺します。そうして十数年後の餓狼伝説に物語は繋がっていくわけです。
 ただ、この龍虎シリーズは続編の龍虎外伝以降シリーズがストップしてしまっています。伏線も張って準備だけされていたんですが……

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