SNK VS. CAPCOM
頂上決戦 最強ファイターズ
ネオポケカラー専用ソフト:通常版4300円(税抜き)廉価版2800円(税抜き)

 旧SNK時代から続いていた、カプコンとのVSシリーズで、ネオジオポケットカラー専用ソフト。
 
携帯ゲーム機の格闘ゲームでは最高の出来
 ゲームモードは「トーナメント」、「オリンピック」、「スパーリング」、「つうしん」、「とうろく」、「せんせき」、「せってい」の7種類。
 メインとなる
トーナメントモードは、シングルプレイ、タッグプレイ、チームプレイの三種が選べる。タッグやチームについては、「とうろく」で自分だけのタッグやチームを登録し、セリフなどの設定も出来る。
 
オリンピックモードは「サバイバル」、「タイムアタック」、「ファーストブラスト」という3種類の格闘ミニゲームと、「ターゲット9」、「ブレードアーツ」という2種類のSNK専用ミニゲーム、「ゴーストトリック」、「キャットウォーク」という2種類のカプコン専用ミニゲームがある。サバイバルとタイムアタックは格ゲーによくあるもので、ファーストブラストは一撃先に当てた方の勝ちというものの10本勝負。
 ターゲット9は、メタルスラッグのマルコを使って、画面の9箇所のどこかに現れるマーズピープルを撃退するというもの。ブレードアーツは、サムスピの柳生十兵衛を使って、上下4ヶ所に出現する巻藁を斬るというもの。
 ゴーストトリックは、魔界村のアーサーを使って、足場をジャンプしてレッドアリーマーを避けながら画面の両端に出現する宝箱などを取るというもの。キャットウォークは、ヴァンパイアのフェリシアを使って……エセDDRをするもの。音楽に合わせて上がってくる矢印やA、Bに対応したボタンやレバーを入力するというもの。
 これらのミニゲームはどれも単純ながら面白く、かなりこった作りになっている。また、ここで入手できるポイントで隠し技が購入できる。
 
スパーリングは、携帯ゲーム機では珍しいプラクティスモード。
 
つうしんは、ネオポケ同士の通信対戦が出来るほか、「激突カードファイターズ」のデータを受信したり、DC版「KOFドリームマッチ1999」とデータの送受信をする事ができます。
 
せっていもかなり頑張っており、基本的な設定の他、ゲージを隠すか表示するか、挑発をありにするかなしにするか、オーダーセレクト時にオーダーを対戦相手に見せるか否か、そして「あばれモード」を使うか否か。あばれモードを使うと必殺技が簡単なコマンドで出るようになるので、携帯ゲームでのコマンド入力が苦手な人や、バシバシ必殺技を使いまくりたい人に便利。この他にボタンコンフィグもあり。

 ゲームシステムも素晴らしい出来で、「
アベレージ」、「カウンター」、「ラッシュ」の3種類を選んでプレイする。
 アベレージはKOF98のアドヴァンスモードに近く、攻撃することでゲージを溜め、溜めることで超必やLv2超必を使用できる万能型。
 カウンターはKOF98のエキストラモードに近く、攻撃避けからのカウンターや、パワー溜めや体力点滅時に超必やLv2超必が使える。また、必殺技ヒット時まれにクリティカルが発生する事もある。
 ラッシュは文字通りラッシュに特化しており、チェーンコンボや攻撃でゲージを溜め、3つまでストックが可能。攻撃力は低いけれども、ストックが3つあるため、超必が使いやすいというもの。ただしLv2超必は使えない。

ストーリー

 シャドルー総帥ベガと、サウスタウンの支配者ギースが手を組んだ。彼らは闇の格闘大会を開催し、優勝者には「地上最強」の称号と莫大な賞金を与えるという。だが彼らの真の目的は、「不死身の軍隊」を作り出すためのサンプルを集めることだった……。

共通システム

ジャンプ:
空中ガード:空中で
パンチ:A(短く押すと弱、長く押すと強)
キック:B(短く押すと弱、長く押すと強)
挑発:A+B
交代:+A+B(タッグ戦のみ)
ガードキャンセル交代:+A+B(タッグ戦のみ)

アベレージ用システム

フロントステップ:すばやく
バックステップ:すばやく
ガードキャンセル攻撃:
  ガード中に+A+B(パワーゲージ消費)
ダウン回避:ダウン直前にA+B
超必殺技:パワーゲージがある時に任意のコマンド
Lv2超必殺技:
  パワーゲージが2つ以上ある時に超必殺技

カウンター用システム

バックステップ:すばやく
攻撃避け:+A+B
カウンター:攻撃避け中にAorB
ガードキャンセル攻撃:
  ガード中に+A+B(パワーゲージ消費)
パワー溜め:+A+B(押し続ける)
超必殺技:
  パワーゲージがMAX時に任意のコマンド
  もしくは体力点滅時に任意のコマンド
Lv2超必殺技:
  パワーゲージがMAXで体力点滅時に超必殺技

ラッシュ用システム

ダッシュ:すばやく
バックステップ:すばやく
ガードキャンセル攻撃:
  ガード中に+A+B(パワーゲージ消費)
ダウン回避:ダウン直前にA+B
チェーンコンボ:任意のボタンの組み合わせ
超必殺技:パワーゲージがある時に任意のコマンド
キャラクター
(全18人+隠し8人。名前クリックで技表へ)
草薙京 リュウ
八神庵 ケン
テリー・ボガード ガイル
不知火舞 春麗
リョウ・サカザキ ザンギエフ
覇王丸 さくら
レオナ モリガン
ナコルル フェリシア
麻宮アテナ ダン
ユリ・サカザキ バレッタ
一条あかり ベガ
ツキノヨルオロチノ
チニクルフイオリ
殺意の波動に
目覚めたリュウ
ギース・ハワード 豪鬼
隠し要素、裏技等

隠しキャラクターの使用:
 上のリストのうち、ユリより下のキャラは全て隠しキャラである。隠しキャラの解放条件は2種類ある。
 1つ目は、SVC第1弾である「激突カードファイターズ」のコンプリートデータをこのソフトに送信するというもの。これは現在では不可能に近いだろう。
 なので、2つ目の条件で出すことをオススメする。
 2つ目の条件は、「パネル」の破壊である。9枚のパネルがあり、プレイ内容に連動してクリア後に数枚のパネルが破壊される。この9枚が破壊されれば、隠しキャラが1人出現する。

 パネルが何枚壊れるかは難易度と途中で戦うライバルキャラとの勝敗で変化する。それが下表だ。

ビギナー イージー ノーマル
0枚 0枚 1枚
2枚 3枚 4枚
ハード ベリーハード ゲーマー
2枚 3枚 5枚
5枚 6枚 8枚

 これに加え、ノーコンティニュークリアをすると+1枚破壊となる。また、ライバルに勝つとラストが隠しボスの暴走庵か殺意リュウになる。これを倒すとさらに破壊パネル数が増加する。
 ただし、常にこの表の枚数が割れるというわけではない。
 隠しキャラは登場する順番がある。そして、何人目の隠しキャラかという事で、割れるパネル数に影響がある。それが下表だ。

SNK カプコン 影響
1 ユリ 豪鬼 なし
2 あかり バレッタ 破壊数-1
3 ギース ベガ 破壊数-2
4 暴走庵 殺意リュウ 破壊数-3

 つまり、暴走庵を出そうと思うと、ノーマルクリアーで1枚しか割れないわけだ(ノーコンティニューなら2枚だが)。
 また、SNKキャラでクリアした場合はSNKキャラが、カプコンキャラならカプコンキャラが使用可能となっていく。

隠し超必殺技の使用:
 各キャラに一つずつ、Lv2専用の隠し超必殺技がある。これは、ミニゲーム集であるオリンピックモードをプレイしてポイントを集め、それで購入する。技によって必要なポイント数は違い、キャラによってはやたらと高いが……ぶっちゃけミニゲームが結構面白いのであまり苦にはならない。というか、私はずっとミニゲームばっかりやって本編をやらなかった時期さえあった(ぉぃ

モノクロ版ネオポケに入れた時のオマケ:
 このソフトはカラー専用なのだが、モノクロネオポケで起動させると、画像やメッセージが表示される。
 画像はここでしか見れないオリジナルのもので、キャラクターの面白おかしい掛け合いが繰り広げられる。種類も結構あり、見てみる価値は十分にある。なお、次で紹介する隠し要素にも関係する。

ムービーセレクトモードの出現:
 中間デモやエンディングを鑑賞する事が出来るモード。
 出現方法は2つ。
 1つ目は、トーナメントモードを100回クリアすること。
 2つ目は、前述のモノクロ版ネオポケで一度起動させてから、カラー版でトーナメントモードをクリアすること。
 どう考えても2つ目の方が楽だけど、持ってない人は……100回頑張ってください。


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