カーマン・コール | 慨世 | 壊帝ユガ | ガイル | カイン・R・ハインライン |
楓 | 嘉神慎之介 | 神楽ちづる | 神楽マキ | 風間火月 |
風間蒼月 | 春日野さくら | 牙刀 | 七坐灰人 | 花諷院骸羅 |
花諷院和狆 | 機巧 おちゃ麻呂 | ガルフォード・D・ウェラー | ガロス | 乾いた大地の社 |
神崎十三 | 巖陀羅 |
プロフィール | 出演作品(黄文字=使用可能、灰文字=使用不可、青文字=非格闘) | ||||||||||||
カーマン・コール Karman Cole (かーまん・こーる) 格闘スタイル:護身術 |
--アーケード&移植版-- ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝 CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001(背景) --家庭用専用-- 龍虎の拳〜天・地・人〜 NEOGEOオンラインコレクション(PS2) CAPCOM VS. SNK 2 EO(背景) SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS(NDS) |
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キャラクターよもやま話 | |||||||||||||
赤いジャケットに白いズボン、ネクタイは緑地にオレンジと白のストライプ。こう書くと派手な格好だと思ってしまうが、その色調が絶妙なのか、とても落ち着いた渋い格好となっている。 ジャケットの色を赤と書いたが、ゲームグラフィックでは深紅、イラストではくすんだオレンジ色になっている。 口髭と顎髭がよく似合ったナイスミドル。サングラスをかけた姿はSNK屈指の渋いおっさんキャラである。 カーマン・コールを一言で表わそうとすると、「渋い」というものしか浮かばない。 「龍虎の拳 外伝」の主人公、ロバート・ガルシアの実家であるガルシア財団のスペシャルエージェント。 ロバートの父、アルバート・ガルシアの命令で、ロバートを本国へ連れ戻すために現れる。 ロバートが幼馴染を送るためにグラスヒル・バレーへ向かったため、行方不明のロバートを探すためだと言って彼の親友リョウ・サカザキを利用する。 途中、リョウに本当の目的を悟られ戦うことになるが、彼は遂にロバートを見つけ出す。 反発するロバートを力ずくで連れ帰ろうとするも、極限流空手を学んだロバートは彼の知るひよっこではなかった。 カーマンはロバートの力を認め、彼が目的を果たすまで僅かな猶予を与えるのだった。 藤堂竜白と同じく、SNK作品には一作しか登場していないが、あちらとは違って知名度も人気も低い。良いキャラなんだが……。 性格は傲岸不遜……とまで言うと語弊があるが、宝物にある「最高のエージェントたるプライド」を隠そうとせずに、全てにおいて自信に満ちている。頭を下げるなどもってのほかで、相手に負けてさえ弱気にならない。確かに、彼のような人物が部下にいれば心強いだろうし、最高のエージェントと言いたくもなるだろう。 作中では、雇い主の長男にしてガルシア財団の次期総帥でもあるロバートに対して、一切敬語を使わずに「お前」呼ばわりである。そんな彼が敬語を使うのはエンディングで何者かに電話(無線?)でロバートの所在を連絡し、アルバートに報告を頼んだ時のみ。 しかしロバートの成長は喜んでいるようで、親子の情があまり厚くないアルバートの代わりに、父親のような事を言ったりする。 |
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様々なムックやサイトで言われることだが、技名がやたらと長い。 ヘフティガー・シュトースアグリフは、恐らく「Heftiges Stoβ Angriff」という綴りになると思われる。「Heftiges」は「Heftig(ヘフティヒ)」=「強烈な、激しい」の変化で、「Stoβ(シュトース)」=「突き、押し、衝撃」、「Angriff(アングリフ)=「攻撃」となる。つまり直訳すると「強烈な突き攻撃」となると思われる。手元の資料では「衝撃の猛打撃」と訳しているが、ニュアンスは同じだろう。間を取って、激しい打撃と訳しておこう。 ゲバルティガー・フーストリット・フォン・オーベンは、「Gewaltiger」=「巨大な、力強い」、「Fuβ(フース)」=「足」、「Tritt」=「蹴り」、「Von Oben」=「上から」なので、「上から力一杯蹴りつける」といった意味にでもなるのだろうか。手元の資料だと「高角度強襲蹴り」となっている。 アオファインナンダーフォルゲンテ・ビュルフェという名前だが、和訳すると「Aufeinander」=「連続する」、「Folgend」=「その次の」、「Werfen」=「投げる」、つまりは「連続投げ」。投げにつぐ投げとでも言うのだろうか、やっぱりただの動作説明だったりする。まあ技名が動作説明だというのが、カーマンらしい渋さで良いのだが。 |
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セリフ&掛け合い&発言集 | |||||||||||||
つまらん汗をかいてしまった ---龍虎外伝、勝利ボイス--- ロバート「悪いなカーマン。後少しだけわいに時間をくれへんか?」 カーマン「随分強くなったな。いいだろう、後少しだけ時間をやろう」 ---龍虎外伝、VSロバート敗北時--- しかしよくあそこまで成長したものだ。極限流空手、いいものと出会ったな、ロバート ---龍虎外伝、エンディング--- |
プロフィール | 出演作品(黄文字=使用可能、灰文字=使用不可、青文字=非格闘) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
慨世 Gaisei (がいせい) 流派:活心一刀流 Kouryu (こうりゅう) 流派:活心一刀流+黄龍の力
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--アーケード&移植版-- 〜幕末浪漫〜 月華の剣士(守矢エンディング) 幕末浪漫第二幕 月華の剣士 〜月に咲く華、散りゆく花〜(※) ※ラスボス黄龍として登場するので、通常は使用不可能。 ただし、「はぐれ人形」使用時は、黄龍に変化するので使用可能。 家庭用では隠しキャラとして使用可能。 --家庭用専用-- 幕末浪漫 月華の剣士1・2 NEOGEOオンラインコレクション(PS2) 幕末浪漫特別編 月華の剣士 〜月に咲く華、散りゆく花〜(ネオポケカラー) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ2 EXPAND EDITION(NGP) SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS(NDS) |
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キャラクターよもやま話 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
四神の長、青龍の力を持つ剣士。剣の他に槍なども使うことが出来る。 守矢、雪、楓らの養父にして師匠。禿頭に顎髭、190cmを越える長躯。額から右頬まで続く深い傷で右目を失っている。 没落した御名方家の息子を養子にしたり、両親を失い心を閉ざしかけていたハーフの少女を養女にしたり、京都で拾った子供を養子にしたり(※)と、なんとも懐の深い人物。 玄武の翁の弟子という説もあるのだが、慨世が彼を師と呼ぶシーンはない(まあ出番が少ないので当たり前だが)。翁は四神の育成を請け負っているという設定と、嘉神の師は翁であるという設定はあるので、翁の弟子でもおかしくはない。慨世の師事を受けた楓が、慨世の死後翁に弟子入りするが、流派は変わらなかった事からも、慨世の師が玄武の翁である可能性は高い。(※) ※ 月刊「ネオジオフリーク」1999年4月号で、翁は慨世の師であると明記されている。また、同記事では楓は京都で慨世が拾った事となっている。しかし、「ゲーメストムックVol.127 月華の剣士 剣技研鑽」では楓は翁が慨世の元に連れてきたと書いてあり、矛盾する。当サイトで信憑性の高い資料として採用している「ALL ABOUT SNK対戦格闘ゲーム1991-2000」では、慨世が楓を拾ったと明記してあるが、翁が師であるとは明記されていない。なので、どれが公式とは断言できない。 彼が49歳の時、当時25歳だった嘉神慎之介が訪ねてくる。彼らは生者の世界「現世」と、死者の世界「常世」を繋ぐ境界「地獄門」を守護する四神の力を預かる存在だった。慨世は四神の長「青龍」の任に就いており、嘉神は地獄門に最も近い守護者「朱雀」の任に就いていた。 その日、嘉神は慨世に刃を向けた。まだ若く真面目な嘉神は、常世から流れ込んでくる死者達の負の力によって人間の汚い部分だけを見せつけられてしまったのだ。彼は人間が汚れた存在であると決めつけ、地獄門の封印を解いて人間達を粛正しようと考えた。地獄門の封印を解くにはどうしたら良いか? それは封印を守護する四神の力が絶えれば良い。 真面目ゆえの暴走だった。慨世は嘉神の剣を受け、致命傷を負う。 今際の際に養子・守矢と言葉を交わす機会があったが、その時慨世は「仇をとろうと考えるな」と言い残して絶命する。 黄龍、それは陰陽五行思想において、土・中央を司る守護神。 東西南北を司る、青龍・白虎・朱雀・玄武が現世から地獄門を守り、中央を守る黄龍が常世から地獄門を守る。これまではそうして守ってきたが、嘉神真之介の暴走以降、状況は変わってしまった。 慨世の死後数年が経って、嘉神慎之介の暴走は慨世が遺した養子・楓が食い止めた。楓は新たな青龍となり、封印されていた白虎・直衛示源や、玄武の翁、そして慨世を殺し事件を起こした嘉神真之介らと共に新たな四神となった。 そして、死んだ慨世は常世にて五神目の守護者、黄龍となっていた。 だが嘉神を暴走させたように、常世の負の力は強く、黄龍も次第に負の念に汚染されていく。 嘉神慎之介が起こした地獄門事件より半年後。 未だ地獄門の大穴は虚空に開き続けており、四神達は封印の手段を探していた。 そんなある日、剣士達は懐かしくも禍々しい気配を察知する。 四神や守矢、雪らはそれぞれの思いを持って地獄門へと向かう。 そこで待っていたのは、常世の思念に支配された黄龍、慨世であった。 剣士達との戦いで黄龍は敗れ、ほんの一時だけ慨世の意識を取り戻す。 慨世は己の未熟を恥じ、地獄門へ自ら封印の一矢を射るのだった。 月華は第二幕でひとまず幕を閉じているため、誰が黄龍を止めたのかは公式に決まっていない。 様々なキャラのエンディングを見ると、慨世の心の弱かった部分が見えてくる。 彼は子供達の無事が気がかりだったのだ。きちんと彼らが成長しているのか、そのような心配が常世の思念につけ込まれたといった事が雪のエンディングで語られる。恐らく、常世の思念に支配されかけている際に、「楓たちの成長が見れるのだ」という甘言によって現世へ向かう理由を与えられてしまったという事だろう。 主要キャラのエンディングでは、彼が地獄門へ矢を射るという描写までしかなく、その後どうなったのかという直接的な描写はない。それは封印の巫女だった雪にしても同じなのだが、両者とも常世へと旅だったものだと思わせる描写が多い。楓が二人に別れを告げている事から、二人ともすでに現世から去ってしまっていると考えていいのだろう。 |
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セリフ&掛け合い&発言集 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
悲しむことはない……これも運命だ。命ある者はいずれ死に至る……お前達三人のおかげで良い人生……だったぞ…… ---月華1、守矢エンディングの回想、最期の言葉--- 大きくなったものだ。考えてみればこのワシのただ一つの心のこり、それはお前達三人の成長を見られなんだこと。守矢……。雪……。そして……楓。ワシはお前達に新しい時代を見ていた……。このようなカタチでお前の成長を知るとは、……ヒニクなものだ。 ---月華2、楓エンディング--- |
プロフィール | 出演作品(黄文字=使用可能、灰文字=使用不可、青文字=非格闘) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
壊帝ユガ Kaitei-Yuga (かいてい-ゆが) 設定存在せず(情報募集中) |
--アーケード&移植版-- 侍魂(ラスボス) SAMURAI SPIRITS 2 アスラ斬魔伝(ラスボス) --家庭用専用-- サムライスピリッツ新章 甦りし蒼紅の刃(PS、命のエンディングで) サムライスピリッツ! 2(NGP、隠しキャラ) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ2 EXPAND EDITION(NGP) --未確認-- SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ(NGP) |
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キャラクターよもやま話 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
設定上はサムスピ最強キャラ。3Dサムスピ「侍魂」と「アスラ斬魔伝」のラスボスとして登場し、ネオポケ版「サムライスピリッツ!2」では隠しキャラとして使用できた。 SNKラスボス史上最も気持ちの悪いというか、不気味なデザインで、存在感は圧倒的。 青白いを通り越して青い肌に、黒い口紅。全体的に大振りなダボっとした和服を着て宙に浮かんでいる。何よりも特徴的なのはその髪型。 詳しくは「サムライスピリッツ総合公式サイト」のキャラクター紹介――コレを見たら一目瞭然。 なお、設定画だけかもしれないが、真ん中の金パーツで折り返した以降は髪が左側に流れている。衣装も「アスラ斬魔伝」になるとマイナーチェンジが行われる。また肌の色だが、青、白、深緑と千草色の中間といったような、とりあえず不健康な色で描かれているものの、定まった色はないようだ。 ちなみに、北千里画伯の描いたユガは気持ち悪さと不思議な格好良さの同居した、絶妙な存在感を持っている。 こんな姿だが、男性ではないようだ。というか性別が無いようだ。「アスラ斬魔伝」では一本目がこの姿、二本目は女性の姿で戦う。女性の姿の時は、上半身半裸のセクシーお姉さんとなる。 少し余談。雑誌ネオジオフリークでは、設定上は最強だが作品では最弱と酷評されているユガ。実際に歴代ボスの中では弱い印象なのだが、筆者と友人は少々違った印象を持っている。というのも、友人がロケテが始まった途端に火月でユガまで進んでしまい、通常技3発(連続ヒットだから実質1発)で1本取られて負けたという事例を知っているため、妙に「強い」というスリコミがあるのだ。ちなみにその日以降、火月が弱体化していたという。 魔界でも指折りの強者で、素性の知れない事からユガこそ暗黒神アンブロジァだとさえ噂される。 ユガが行動を始めたのは、アンブロジァが天草や羅将神ミヅキを使って躍動し始める20年以上も前だった。ユガは日本各地で臨月の赤子を母親の腹から抜き取り、秘術を施して腹に戻していた。生まれてきた赤子は神童となり、成長した頃には立派な人物になっていた。 ユガは羅将神ミヅキが敗北した頃から本格的に動き出す。 人形師を装ったユガは日本各地で人形劇の興行をした。20数年前にユガよって秘術を施された青年達は、その人形劇を見て赤子の頃に与えられた使命を思い出す。 「半陰の女」と「半陽の男」の捜索。 既に「半陰の女」色(シキ)は捕らえ、心を奪っていた。残るは「半陽の男」、覇王丸。 ユガの目的は、二人を捉えて交わらせ、「無垢な胎児」を作る事。その赤子を新たな体として、ユガは暗黒神になろうとしていた(※)。 だがユガの目的は失敗に終わる。覇王丸にぶつけようとした巖陀羅が風間兄弟によって倒され、覇王丸と色の肉片から作り出した切り札の木偶も、牙神幻十郎と造反した色によって倒されてしまう。そうしてやってきた覇王丸に敗れたユガは、精神体のみとなって異空間へ逃げ延びる。 ※ 壊帝ユガの目的について。どうも目的が不明瞭だったりする。「無垢な胎児」にしても「暗黒神を復活させるため」という記述があったと思えば「自らの新しい体とするため」という記述もある。筆者は「ユガ自身が暗黒神になろうとしているのならば、矛盾しないなぁ」と思い、中間を取ってみた。要調査なので、鵜呑みにせずに心の端に留めておく程度にして頂きたい。 数ヶ月が経った。ユガは再び活動を開始する。 新たな半陰、半陽の子を捜そうと、各地から臨月の赤子をさらい始める。ユガは半陰半陽の男女を使って現世と魔界を統一し、暗黒神復活の土台、ユガにとっての理想郷を作ろうとしていた(※)。 ユガはその強大な魔力で人々を操り、魔界に文字通りの人柱を建立し、生け贄を集めていた。 そのユガを追って、一人の魔剣士が現れる。かつてユガと戦って敗れ、以来ユガによって封印されていた男、アスラ。ユガが覇王丸に敗れた事により、封印が弱まったのだ。 それと同時に、ユガの腹心も復活を遂げる。アスラを元に二子反面の秘術で生み出された最高傑作、反面のアスラ。 反面のアスラは自我を取り戻した色と出会い、互いに惹かれ合った。ユガはそこに現れ、再び色を捕らえて傀儡とする。 だが今度はそれが仇となった。ユガは洗脳した色と反面のアスラによって覇王丸を捕らえることに成功したが、色を助けるために反面のアスラが裏切り、さらには復讐者となったアスラが現れる。反面のアスラは体内に取り込むことに成功するも、ユガはアスラによって斬り伏せられる。 ※ 暗黒神復活とあるので、やはりアンブロジァを復活させることがユガの目的かも知れない。だが、アンブロジァの名前は挙げられず、さらにはユガの目的がミヅキと同じというのも説得力が薄いので、これまた要調査としたい。 ユガは敗れながらも、最後の抵抗をしていた。 色の胎内に宿る新たな命、ユガは反面のアスラの子でもあるその赤子の魂に宿ったのだ。 そうして20年が過ぎ、ユガは成長した色の娘、命の中で彼女を浸食していた。 全てを無に帰すため、命の体を新たなユガの体としようとしていたのだ。 しかし、その命の前に現れたのは、20年前と変わらぬアスラだった。20年前、異空間での戦いの後、瀕死のアスラは反面のアスラに体を差し出され、融合を果たしたのだ。その反動によりアスラは全ての記憶を失い、異空間から20年後の世界へと飛ばされてしまう。 ユガを前にしたアスラは全てを思い出し、今度こそユガの魂を葬り去るのだった。 ということで、不明瞭な点が多すぎる壊帝ユガ。 目的が曖昧だし、魔界での立ち位置も曖昧。 現時点で判明している魔界在住の強者は、炎邪、水邪、闇キ皇、アンブロジァ、ミヅキ、ユガ。順番に並べるとすると、炎邪=水邪≦闇キ皇<ミヅキ<ユガ≒アンブロジァといった感じだろう。 アンブロジァは魔界の者でも姿を知らないというので、最も強いユガこそが本人ではないかという噂が立つようだ。 これでユガが闇キ皇クラスの人物ならば、素直にアンブロジァを復活させそうなのだが、ユガ自身が強大な力を持っているために、素直に復活させたいのか、それとも自分自身が神となりたいのかが分からない。 そもそも、アンブロジァが魔界の者にとってどういう存在かというのが明らかにならない限り、推察の域を出ないだろう。 まだまだ研究の余地は深いようだ。 |
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「侍魂」の技名は手元に資料が無かったため、「Come sono bravo?」さんというサイトを参考にさせて頂いた。 同じく「アスラ斬魔伝」は「Warriors Rage」さんを参考にさせて頂いた。 奈落は「侍魂」では秘奥義だが、以降は通常の必殺技。 逆に殺人的は初出の「アスラ」では通常の必殺技だが「!2」では秘奥義となっている。前者は刀状の手で空中から斬りかかるが、後者だと巖陀羅を召喚するというまったく別の技である。 |
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セリフ&掛け合い&発言集 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
特になし。 |
プロフィール | 出演作品(黄文字=使用可能、灰文字=使用不可、青文字=非格闘) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ガイル GUILE (がいる)
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--アーケード&移植版-- THE KING OF FIGHTERS '94(ボス前デモにそれらしき人物がいる) STREET FIGHTER II STREET FIGHTER II' STREET FIGHTER II' Turbo SUPER STREET FIGHTER II SUPER STREET FIGHTER II X HYPER STREET FIGHTER II STREET FIGHTER ZERO3アッパー STREET FIGHTER EX STREET FIGHTER EX2 CAPCOM VS. SNK MILLENNIUM FIGHTI 2000 CAPCOM VS. SNK MILLENNIUM FIGHTI 2000 PRO CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001 SVC CHAOS SNK VS. CAPCOM CAPCOM FIGHTING JAM --家庭用専用-- カプコン クラシックス コレクション STREET FIGHTER ZERO3(SS、PS) STREET FIGHTER ZERO3 サイキョー流道場(DC) STREET FIGHTER ZERO3 ダブルアッパー(PSP) ストリートファイターZERO Fighter's Generation(PS2) STREET FIGHTER EX3(PS2) SNK VS. CAPCOM 頂上決戦最強ファイターズ(NGP) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ(NGP) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ2 EXPAND EDITION(NGP) SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS(NDS) 他のVS.シリーズや実写作品、カプコン製の背景登場作品は省略します。 |
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キャラクターよもやま話 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
CAPCOMのキャラ。「CAPCOM VS. SNK」および「SNK VS. CAPCOM」シリーズに参戦したため、特例としてデータベースに登録する。 ただし、CAPCOM関連の資料と知識はあまり持ち合わせていないので、情報の正確さについてはSNK関連のそれよりも低くなってしまう事は明記しておく。 アーミーパンツに緑のタンクトップ、逆立って固められた金髪と、インパクトの強い外見をしている。格ゲーにおいては、元祖の渋い系キャラなのではないか。 元祖「タメキャラ」であり、元祖「待ちキャラ」でもある。 初代のストIIの技コマンドは技の動作と似せて作ってあるため、サマーソルトは下に溜めて上、ソニックブームは後ろに溜めて前というコマンドとなった。ストIIは「波動昇竜」と呼ばれたように飛び道具で相手を跳ばして、対空技で落すという手段が大変有効だった。そしてガイルの技は溜めなので、積極的に相手に向かっていくよりも、溜めながら跳ばして落すを繰り返した方が強かった。地上では中足払いが猛威を振るい、空中ではサマーソルトが出がかり無敵の高性能対空だったため、待つ傾向に拍車をかけてしまう。待ち=ガイル、ガイル=待ちと言っても過言ではないほどの印象を残した。 しかしカプコンも初志貫徹で、後に様々な作品が出たが、ガイルの必殺技は「サマーソルトキック」、「ソニックブーム」の二つだけというパターンを守り続けたから大したものだ。流石にスーパーコンボ等の超必は数種類あるが、必殺技は今でも二種類だけである。 アメリカのライトバターソン空軍基地に任官する空軍少佐。 中尉時代に親友のナッシュが秘密結社シャドルーを追って姿を消す。ガイルは上官の命令を受けてナッシュを探し出すが、彼は既に虫の息だった。彼はガイルに「ベガ」という名前を遺して息絶える。 少し時は経ち、少佐となったガイルはシャドルーとその総帥ベガを探し続けていた。 ガイルは合法的な手段でベガを追いつめようと、苦労の末、ナッシュ殺しの証拠などを集めて法廷へ提出した。だが裁判は全て裏でベガの魔手が回されていた。ガイルは合法的な手段で追いつめることを諦め、妻と娘を残して一人復讐の旅に出る。 世界中の格闘家と戦い、遂にはシャドルーの四天王を追いつめ、ベガを倒した。とどめを刺そうとするガイルだったが、彼を追ってきた妻ユリアに制止される。ベガを殺してもナッシュは帰ってこない、そう言われて我に返ったガイルは、妻と娘の待つ家庭へと戻るのだった。 基本は空軍少佐だが、作品によって階級が上下する。 リュウとの関係は不明。ケンはEDで結婚する恋人のイライザが、ガイルの妻ユリアの実妹のため、義理の弟となる。ストリートファイターEXシリーズでは、ドクトリン・ダークと名乗る爆弾魔に執拗に追われる。ダークはオルガーと言う名の元・部下だったが、半ば言いがかり的な理由から逆恨みして、ガイルを追っている。 SNKとの関わりで言うと、KOF94でボスのルガールが、自分が倒した世界中の強豪を石像にしていると説明するシーンで、なぜかガイルとしか思えない石像がある。CAPCOMに許可を取ったのかは不明だが、えらく挑戦的なシーンだ。 CAPCOM制作の「CAPCOM VS. SNK MILLENNIUM FIGHT 2000」ではルガール対ガイルのデモでその石像が登場したため、ファンをニヤリとさせた。バイスを見て嫌いなタイプと斬り捨てたのもこの時である。 SVCカオスでは全キャラ個別の掛け合いがあるので、ここでは対SNKボスキャラとの掛け合いを記載した。ただし、筆者が思わず笑ってしまった対ダルシムだけは例外として記載している。 なお、ストIIはアニメと実写で映画化もされている。実写映画版では「ジャンジャンジャジャンジャンクロード・ヴァンヴァンヴァヴァンヴァンヴァヴァンダム」や「スーパーヴァンダミングアクション」で有名な、ジャンクロード・ヴァンダムがガイルを演じている。無論、ヴァンダミングな人が出たからには、見事なB級映画に仕上がっているというのは言うまでもない。 |
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ストリートファイターIIや、ZERO、EX、SNK以外のVS.シリーズは、SNKと直接関係が無いのと資料不足のため、リストは控えさせてもらいます。リクエストがありましたら、可能な範囲で資料を探して追加できるよう善処します。 技名について ソニックブームは一般的にも良く聞く言葉で、衝撃波という意味でOKでしょう。正確には音速を超える戦闘機などが起こす衝撃波の爆発音を意味します。 サマーソルトキックもわざわざ説明する必要はないと思いますが、直訳すると宙返り蹴りです。サマーソルトスラッシュとストライクは、サマーソルトキックの強化版という意味合いだけでOKでしょう。直訳すると、宙返り切りと、宙返りの一撃といった少し意味不明なものになってしまいます。 トータルワイプアウトは、total=総合、wipeout=全滅、一掃なので、全てを倒すという意味合いでしょう。ワイプアウトには転倒という意味もありますが、流石に「全て転ばせる」という意味では無いでしょう(笑) ソニックハリケーンは音速の竜巻。 クロスファイアブリッツはクロスファイアは十字砲火、ブリッツ(Blitz)はドイツ語で稲妻を意味しますので、「電光石火の十字砲火」といった意味合いになります。 |
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セリフ&掛け合い&発言集 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ガイル「ダルシム、元気でやっているか? いつ以来だ」 ダルシム「久しいな。私は常に精進している。昔のままの私ではないぞ」 ガイル「それは俺も同じだ。さすがに手は伸びないがな」 ダルシム「おぬし、いまだ仇を追い求めているようだな」 ガイル「ああ…」 ダルシム「おぬしほどの男でも、いまだ悟りには届かぬか…。だが、憎しみの輪はどこかで断ち切る必要があるのだ」 ガイル「誰に何と言われようと、俺は止められん」 ダルシム「ヨガー」 ---SVCカオス、対:ダルシム戦闘前デモ--- ゲーニッツ「何度も死線を潜り抜けてきたのでしょうね。いい目をしてらっしゃる」 ガイル「貴様の目は何を見てきた? 血塗られた人間の顔か? それとも崇める悪魔の姿か?」 ゲーニッツ「フフ、この目はあなたたちのような愚かな人間たちを導くための道しか見えません。さあ、あなたにも進むべき道を示してあげましょう」 ガイル「俺の進む道は、俺が決める!」 ゲーニッツ「愚かな…所詮は愚民のひとりか」 ---SVCカオス、対:ゲーニッツ戦闘前デモ--- ガイル「? 貴様、ギース・ハワード!」 ギース「ほう、私も有名になったものだ」 ガイル「なぜここに…シャドルーと手を組み、組織拡大を図るつもりか?」 ギース「なんのことだ…寝言は寝てからほざけ」 ガイル「言いたくないならそれでいい。貴様を叩き伏せる理由ができたというものだ」 ギース「なるほど軍人らしいやりかただ。で、不可能なことをどうやって実現するというのかね?」 ガイル「こうやってだ!」 ---SVCカオス、対:ギース戦闘前デモ--- ガイル「こ、こいつは…迂闊に飛び込めば、やられる!」 本気カラテ「どうしたどうした。うごかなければ勝てないぞ」 ガイル「この威圧感、何者なんだ!」 本気カラテ「ふむ。その先は拳で答えてやろう。来る勇気はあるか?」 ガイル「あいにくだな、軍人に恐れるものなどありはしない!」 ---SVCカオス、対:本気を出したMrカラテ戦闘前デモ--- |
プロフィール | 出演作品(黄文字=使用可能、灰文字=使用不可、青文字=非格闘) | ||||||||||||
カイン・R・ハインライン Kain R Heinlein (かいん・R・はいんらいん) 流派:暗黒真空拳 |
--アーケード&移植版-- 餓狼 MARK OF THE WOLVES NEOGEO BATTLE COLISEUM(背景) --家庭用専用-- 餓狼 MARK OF THE WOLVES NEOGEOオンラインコレクション(PS2) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ2 EXPAND EDITION(NGP) SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS(NDS) |
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キャラクターよもやま話 | |||||||||||||
「餓狼 MARK OF THE WOLVES」のラスボス。 痩せた長躯に金の長髪の優男。貴公子然としており、衣装も白で統一している。白のズボンに、インナーは黒のタートルネック。その上に袖無しのロングコートを来て、一番上に長袖のジャケットを着ている。 苦手なものが情となっているが、人との触れ合いを否定しているわけではなく、それも必要と理解している。 幼少時のカインに親は無く、たった一人の実姉メアリーや、親友のアベル・キャメロンと共にスラムで暮らしていた。 幼いながらもストリートファイトで僅かな食い扶持を稼いでいたある日、カインとアベルは同年代の少年がチンピラ集団にリンチされている現場に出くわす。少年は下手に反撃するともっと殴られることを知っていたため、ひたすら耐え続けており、カイン達もただそれを見つめるだけだった。しばらく経った頃には、少年は息絶えていた。カイン達は少年を手厚く葬ると、このスラムから抜け出す力を得ようと心に決める。 8歳の時、ドン・パパスという男がストリートファイト中のカインを目撃する。パパスはファミリー(秘密結社)の幹部だった。カインはその強さと美しさを気に入られ、組織の一員となる。カインを裏から支えると誓ったアベルもまた、グラントと名乗ってカインに付き従った。それと前後して、最愛の姉メアリーが結婚する(※2)。相手は、サウスタウンの支配者ギース・ハワードだった。カインが組織に入って1年後、彼にとっての甥、ギースとメアリーの息子ロック・ハワードが誕生する。 その6年後、カインが15歳の時、姉の死亡が伝えられる。甥ロックは施設に預けられたが、そこを抜け出して英雄テリー・ボガードと暮らすようになった(※3)。 そして1年。サウスタウンの支配者ギース・ハワードが宿敵テリーとの戦いに敗れて死亡する。 さらに2年後、彼は18という若さで、ドン・パパスさえも蹴落として組織のボスとなっていた(※4)。 あまりにも早い出世を妬み、同じ組織の幹部や敵対組織のボス達に命を狙われるが、そのたびにグラントと名乗る仮面の男が暗殺を阻んでいた。一度は、裏切った幹部がカインに凶弾を浴びせたが、それさえもグラントは己の肉体で盾となった。だがグラントに打ち込まれた弾丸は摘出不能な位置にあり、心臓に達する寸前であった。手術も出来ず、しかし確実に弾丸はグラントの心臓へと食い込んでいく。グラントはひた隠しにしていたが、カインは友の命が短いことを悟っていた。 ギースが死んで以降、時代は動き始め、サウスタウンは第二の街セカンドサウスを生み出していた。 新たな街、自由の街として作られたセカンドサウスに人々は浮かれ、それを嫌ったカインは一つの計画を打ち出す。 彼は一通の招待状をテリー・ボガードへと送りつける。10年ぶりのKOFを開催すると伝えた手紙には、前大会の覇者であるテリーの招待と、ロックを誘い出すための一文が添えられていた。 思惑通りロックとテリーは誘い出され、全てはカインの思うまま進むかに見えた…… ※1 ドン・パパスを殺したと明記されている資料は手元には見あたらない。ただし、彼を拾った幹部を追い落としたという設定は存在し、さらにカインのエンディングでは、同場面をえがくグラントのエンディングでは出てこない「マフィアのボスD」というキャラとの会話がある。その際「礼はキチンとしないと……特にあなたには世話になりましたからね……」というセリフがあるため、ここではドン・パパスを殺したのではないかという記述にした。もしかすると、ボスDの"D"はドンを暗喩するのかも知れない。 ※2 メアリーとギースの婚姻関係については正確な所が明らかにされていない。公式資料には二人が夫婦だと書いてあるが、同じく公式サイトのQ&Aでは事情があって籍は入れていないとある。カインがギースを「我が義兄」と呼ぶことや、ロックがハワード性を名乗っている事、手元の資料や旧SNKの公式ページでもメアリーを「ギースの妻」と紹介している事などから、当サイトでは婚姻関係があったと判断してきたが、同じく公式のQ&Aで籍は入れていないと書いてあるため、「実質的には夫婦だったが、法的には夫婦ではない。ロックは認知されているため、ハワード姓」と考える事とする。 ※3 時系列考察1でも書いているが、メアリーの死亡とロックが施設に預けられたくだりは、資料によって食い違いがある。共通しているのは、メアリーが病死した事と、ロックが施設に預けられたという事、ギースがメアリーを助けなかったという事と、ロックが施設を去ってテリーに拾われたという事のみ。 ※4 カインがボスになった年齢はいまいちわかりづらい。8歳でパパスに拾われ、10数年後にボスとなったという表記が多いが、カインのストーリーには、はっきりと10年後にボスとなったという表記がある。 グラントこと親友のアベル・キャメロンと同じく、使う流派が不可解。 暗黒真空拳、グラントの暗黒空手を遙かに上回る不可解な流派。これもまたグラントと同じく、MOWスタッフが設定やシリーズの世界観を投げ出したと考えた方がいいだろう。餓狼MOWではそれまで龍虎→餓狼と続いてきた世界観を引き継ぎつつも、大きく破壊している。カインを始めMOWの他のキャラの使う技や流派も大きく破壊された世界観の一つだが、これもまた新たな餓狼ということで受け入れたい。 さて、餓狼MOWには様々な謎が残されている。伏線の提示だけして旧SNKが倒産してしまったもんだからどうしようもない。噂ではKOF2000を開発するためにMOW2が蹴られたというものがあるが、そのKOF2000のEDでサウスタウンが消し飛ばされたもんだから、ファンとしてはやりきれない。 カインが提示した謎は大きく分けて3つ。 1、ギースの遺産と誰にも理解できなかった遺書 2、メアリーが生きているという発言 3、セカンドサウス独立という野望の真意 この中で、2は取り分け謎が深い。メアリーは死亡したという記述がこれまでにもあり、MOWの設定でもメアリーは死んだと明記されている。カイン自身も「今は亡き君の母上」とロックに言っている。そしてカインはグラントに「久しぶりに姉上に会いたくてな……。そう……あの頃の姉上に……」とこぼしている。カインの"メアリーが生きている"という発言が真実だとすると、生きてはいるがかつてのメアリーではないという事になる。しかしこればかりはいくら考えても、続編が出ないことにはどうしようもない。 カインがロックに協力して貰おうと考えたのは、息子ならば"誰にも理解できなかった遺書"を理解できるのではないかということ。そして"ギースの遺産"を手にすること。ギースの遺産とは文字通りの遺産なのか、それ以外の何かなのかは不明だが、恐らく金銭だけではないのだろう。ひょっとすると、ビリーが処分しなかった秦の秘伝書が絡むのかも知れないが、やっぱり一切不明である。 最後に、セカンドサウスの独立の真意。 カインはセカンドサウスを独立させるという大願がある。 彼のストーリーには、「保護されている人間とそうでない人間。自ら闘って道を切り開いていく人間と、システムに組みこまれて流されていく人間。この世の中で『生きる』ということに対して、真摯に立ち向かっているのはどちらか…? 己の出生時の立場は関係ない。真の意味での自由な世界を創り出そうと考えたのである」と語られている。 彼は自らをギースの意志を継ぐ者だと称しているが、ギースも同じ目的を持っていたのだろうか? 恐らくそれは否だが、限りなく是に近い否ではないか。 憶測になるが、ギースとカインの共通点とは、スラムの貧困の中を自らの力で生き延び、そしてそれ以上の事を成し遂げるための力を欲した事だろう。力を得て、力で地位もつかみ取った彼らは、惰性で生きている人間や、生きるための牙を持たない人間に対して特別な思いがあったのではないか? 片やギースは父に捨てられ、母を亡くし、摩天楼を見上げながら力を渇望した。片やカインは姉と親友にこそ恵まれたが、貧困と無力な者への不条理から抜け出すために力を渇望した。ギースは力を掴み、サウスタウンにギースタワーと呼ばれる巨大なビルを建てた。カインも友と共に力を掴み、セカンドサウスに宮殿じみた邸宅を建てた。案外この二人は似ているのだ。 だからこそ、カインはギースを嫌うような感情を見せていないのではないだろうか? カインからすれば、ギースは最愛の姉を奪い、さらには病気の際に見殺しにしたという男である。無論これは、姉メアリーが生きているのならば見殺しという点は変わってくるし、何よりメアリーはギースを愛していた。今際の際にもギースの名を呼んでいたぐらいだ。 普通に考えるとカインはギースを嫌っていてもおかしくないし、MOWにおいて彼がそういう感情を見せないのは演技だとも思える。だがひょっとすると、彼は本当にギースを義兄として近い存在に思っていたのかも知れない。 |
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シュワルツ(Schwarz)はドイツ語で黒を意味する。 フレイムは手元の辞書等を数冊見てもドイツ語では該当するものが見あたらなかった。恐らくこれだけは英語で、炎を意味するフレイム(Flame)を使っているのではないか。となると、シュワルツフレイムは「黒い炎」と訳すのが適当か。実際黒っぽい炎を飛ばす技なので、英独折衷の技名にしているのだろう。 パンツァー(Panzer)はドイツ語で戦車、鎧、装甲を意味する。シュワルツパンツァーは突進技なので、恐らく「漆黒の戦車」とでも訳したらいいのだろう。 ランツェ(Lanze)はドイツ語で槍。シュワルツランツェはそのまま「漆黒の槍」でいいのだろうが、恐らくカイン・アベル・メアリーの基本設定は田中芳樹氏の名著「銀河英雄伝説」に原型のアイディアを得ていると思われるので、その作中で出てくる「黒色槍騎兵艦隊(シュワルツランツェンレイター)」を意識して、あえて「黒色槍」と訳しておこう。 ヒムリッシュ(Himmlisch)はドイツ語で天、この世ならぬ、天国から来るといった意味。 アーテム(Atem)はドイツ語で息を意味する。ゼーレ(Seele)はドイツ語で心、魂、中心人物を意味する。 これらから考えると、ヒムリッシュ・アーテムは、「天界からの息吹」となり、ヒムリッシュ・ゼーレは「神々しい魂」、「天界から降る魂」といった意味になるのではないか。 |
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セリフ&掛け合い&発言集 | |||||||||||||
馴れ合いは好まぬが……全てを否定し、排除するだけでは人も力も動かぬのだよ…… ---餓狼MOW、エンディング--- カイン「……姉上……あれから何年たったのか……しかし……」 グラント「……お前が感傷にひたるとは珍しいな……何かあったのか?」 カイン「いや……何でもないのだ……ただ、久しぶりに姉上に会いたくてな……。そう……あの頃の姉上に……」 グラント「…………」 カイン「グラントよ……思い出すな……姉上とグラント、そして……俺……。いまこそあの時の約束を果たす時。一緒に行こうグラント! これからも……俺と共に!」 グラント「……カインよ……お前は何があっても理想をおい続けられるか……?」 ---餓狼MOW、グラント使用時の対カイン前デモ--- テリー「力だけじゃ生きていけない。分かってんだろ……そんな事?」 カイン「確かに人の温もりも大切だ。しかし……それが馴れ合いと惰性を生む温床になっていないか? 君も狼ならばわかるはずだ……生きた目を持つ人間がいない事を……わかっているはずだ……君ならば……な……」 ---餓狼MOW、テリーエンディング--- |
プロフィール | 出演作品(黄文字=使用可能、灰文字=使用不可、青文字=非格闘) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
楓 Kaede (かえで) 流派:活心一刀流 |
--アーケード&移植版-- 〜幕末浪漫〜 月華の剣士 幕末浪漫第二幕 月華の剣士 〜月に咲く華、散りゆく花〜 NEOGEO BATTLE COLISEUM THE KING OF FIGHTERS '2000(ストライカー) 餓狼 MARK OF THE WOLVES(背景) --家庭用専用-- 幕末浪漫 月華の剣士1・2 NEOGEOオンラインコレクション(PS2) 幕末浪漫特別編 月華の剣士 〜月に咲く華、散りゆく花〜(ネオポケカラー) THE KING OF FIGHTERS '94 RE-BOUT(PS2、背景) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ(NGP) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ2 EXPAND EDITION(NGP) SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS(NDS) |
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キャラクターよもやま話 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「月華の剣士」シリーズの主人公。通常時は黒髪の穏和な青年だが、「覚醒」する事によって金髪に赤い目の勝ち気な青年になる。月華1の時点では、そうなる事を恐れており、覚醒状態の力を制御できなかった。実際に、覚醒すると目に見えて強くなるが、体力がどんどん減っていく。月華2では力を受け入れており、常に覚醒状態で戦うようになった。 幼少の頃、京都で慨世に拾われる(※)。 ※ 月刊「ネオジオフリーク」1999年4月号で、楓は京都で慨世が拾ったとされている。しかし、「ゲーメストムックVol.127 月華の剣士 剣技研鑽」では楓は翁が慨世の元に連れてきたと書いてあり、矛盾する。当サイトで信憑性の高い資料として採用している「ALL ABOUT SNK対戦格闘ゲーム1991-2000」では、慨世が楓を拾ったと明記してある。その他様々な資料と考察から、当サイトでは慨世に拾われたという説を最有力として採用している。 慨世は、没落した元士族の子、御名方守矢と両親を亡くした異国の少女、雪の二人をすでに養子として育てていた。 楓は彼らと共に育ち、慨世や守矢に剣を教わってきた。 だが12歳のある日、雪と使いから帰ってきた楓は、血にまみれて事切れている慨世の姿を発見する。その横には、血にぬれた刀を持ってたたずむ守矢の姿。激昂した楓は守矢に斬りかかったが、守矢はその一刀を避けようともせずその身に受けると、何も言わず楓達のもとを去った。 楓は養父の知己であった玄武の翁の元へ駆け込み、そこで剣の修行をしながら数年を過ごす。 慨世の死後、楓は己の中にもう一人の自分がいるように感じていた。戦いの最中にもう一人の自分が覚醒すると、劇的に動きが良くなるのがわかるが、楓は自分の意識が乗っ取られてしまうのではないかと怯えていた。 17歳になった楓は、守矢を追って翁の元を飛び出してしまう。 守矢を追う旅の途中、再会した雪が楓を止めようと立ち塞がる。彼女は慨世を殺したのは守矢ではないと楓を諭すのだった。 ついに守矢を捜し出した楓は、何も語ろうとしない義兄を見て確信する。義兄は養父を殺していないと。雪が語った言葉は真実だったのだと。楓は養父の仇を討つべく、慨世殺しの真犯人、嘉神慎之介を追う。 嘉神はこの世とあの世を繋ぐ境界、地獄門を守護する役目を担う"四神"の一人、"朱雀"の力を持つ者だった。そして楓は知る事になる。養父慨世も四神が一人青龍であり、その死後は自分が青龍の力を継いでいたのだと。己の中の「もう一人の自分」とは養父から青龍の力を継いだ自分だったのだ。 嘉神は地獄門から流れ込んでくる死者達の念によって、人間達の汚い部分を見せつけられ、その純粋な心を黒く染めてしまった。彼が仲間でもある他の四神達を排除しようとしたのは、地獄門を開いて穢れた存在である人間を粛正するためだったのだ。死闘の末に楓は嘉神をくだす。嘉神は自ら地獄門へ身を投じ、地獄門と共に滅ぶ道を選んだ。楓は恐怖を振り払って"青龍"の力を受け入れ、新たな四神となるのだった。 それから半年が過ぎる。 "玄武"の翁、封印から解放された"白虎"の直衛示源、自害に失敗し再び人間を見つめ直す決意をした"朱雀"の嘉神慎之介、そして"青龍"の楓ら四神は、地獄門を閉じる方法を探していた。嘉神が封印を解き、そして自らの命と共に閉じようとした地獄門は、いまだこの世に在り続けていたのだ。四神達は調査の結果、"封印の儀"とそれを執り行うための"封印の巫女"、その巫女を阻止するべく現れる"常世の使者"の存在を知る。 楓は封印の巫女を捜し出して常世の使者から守るため、再び旅に出る。だが、それと前後して雪の失踪、地獄門より生じた懐かしくも邪悪な気配など、心に影を落す出来事が続く。 地獄門より生じた気配の主を、楓は知っている気がした。邪悪ではあるが、それは確かに師であり父である慨世のものだった。地獄門に辿り着いた楓は、そこで五番目の四神"黄龍"を名乗る仮面の男と相対する。黄龍は楓の思ったとおり、慨世その人であった。 慨世は死後、死者達の世界、常世側から地獄門を守るという中央の四神"黄龍"となっていたのだ。しかし常世の念は強く、邪悪だった。慨世は嘉神と同じく、常世の念に心を侵され正気を失っていた。 楓は師と刃を交え、正気に戻す事に成功する。慨世は再び常世の念に取り込まれる前に封印の儀を執り行えと言う。封印の儀の段になって、楓はようやく封印の巫女が義姉・雪だったという事実を知ることになる。慨世と雪によって封印の儀は成功し、二人は常世へと去って行くのだった……。 以下よもやま話。 月華は設定が細かいわりに、案外旅の目的が理解しにくい事が多い。楓も主人公なのにその一例で、月華1では何故玄武の翁の所から17になって飛び出したのかという点があまり語られていない。月華2では、EDを見る限り姉が封印の巫女だった事を知らずに旅をしていたと思われる。というか、黄龍を倒しても雪が出てこないので、EDのラストシーンで唐突に雪が登場する形になる。封印の儀を誰が行ったのか、その場に誰が居たのかなども不明(作中だけで判断すると、慨世が行い、二人とも死に、楓は一人でその場に残されたと見える)。あえて多くを語らないのも格好良いし、雰囲気が出るのだが、データベースを作っている身としては少し困る。 ついでに言うと、覚醒して「髪が金髪になって気性が荒くなる」というと、まんま某少年漫画のスーパー○イヤ人を思い出させる。KOFではパクリが売りと言っても過言ではないほど、様々な所から本歌取りをしているが、お祭りゲームではないストーリー重視の月華なのだから、もう少し気をつかって欲しかったかなと思う。 なお、月華1の時点では続編予定が無かったので、様々な設定の矛盾やら何やらは、あっても見て見ぬふりをすることをおすすめしたい。 |
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セリフ&掛け合い&発言集 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
楓「………。青龍の力……僕の内なる力……。……あの力を使う時……僕が僕でなくなる……そんな気がして……くっ……恐いんだ!!」 雪(幻)「しっかりしなさい……楓!!!!」 楓「……姉さん!!!!」 翁(幻)「どうした? ボウズ。お前の師匠が泣いとるぞ……」 楓「……老師……」 守矢(幻)「フンッ、やはり貴様はその程度の器か……」 楓「兄さん!!!! くっ……そうだ!!!! もう運命は動き始めてるんだ!!!! もう恐がったりなんかしない。新しい時代……新しい運命……」 覚醒楓「すべて受け入れてやるぜ。この力でな!!!!」 ---月華1、エンディング--- さよならお師さん……さよなら……姉さん…… ---月華2、エンディング--- |
プロフィール | 出演作品(黄文字=使用可能、灰文字=使用不可、青文字=非格闘) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
嘉神慎之介 Shinnosuke Kagami (かがみ・しんのすけ) 流派:焦刀・朱雀の炎 |
--アーケード&移植版-- 〜幕末浪漫〜 月華の剣士(ラスボス、家庭版のみ使用可能) 幕末浪漫第二幕 月華の剣士 〜月に咲く華、散りゆく花〜 --家庭用専用-- 幕末浪漫 月華の剣士1・2 NEOGEOオンラインコレクション(PS2) 幕末浪漫特別編 月華の剣士 〜月に咲く華、散りゆく花〜(ネオポケカラー) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ(NGP) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ2 EXPAND EDITION(NGP) SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS(NDS) |
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キャラクターよもやま話 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
朱雀の力を持つ四神の一人にして、月華1のラスボス。 白いズボンに白いシャツ、その上に青いベストとアスコットタイ、更にその上に白いインバネスコートを羽織った洋装の剣士。髪も散切りで、額にはインドのビンディに似たホクロがあるため、幕末の日本人らしくはない。 背広が日本で紹介されたのが1868年、インバネスコートが伝わったのが1880年代中頃なので、月華1の1863(もしくは1864年)にこのような格好をしている人はかなり珍しく、外国の貴族や外交官の最新ファッションである。どうやって嘉神がそのような衣装を手に入れたのかは謎。 なお、マントの襟とアスコットタイによって隠されているが、首には守矢によってつけられた刀傷がある。 月華1と2の間で体重が11kgほど増えているが、月華1時の体重が軽すぎただけで(身長が5cm以上低いうえスマートな楓と同じ体重)、特に太ったという訳ではない。 生者の世界「現世」と死者の世界「常世」を繋ぐ境界「地獄門」の封印を守る四神の一人で、純粋にして生真面目な男。 地獄門から流れてくる負の念に人間の汚い部分ばかりを見せられてしまい、嘉神は自分が守ってきた人間を信じられなくなり、邪悪で汚いものだと思いこんでしまう。 嘉神は自らの美学に従い、地獄門を開放して人間を滅ぼそうと考える。地獄門を解放するために嘉神が取った行動、それは仲間である四神達を排除する事だった。 手始めに嘉神は親友であった白虎・直衛示源を封印し、自ら作り上げた木偶人形とすり替わらせる。 その4年後、嘉神は四神の長である青龍・慨世の元へ向かう。そこで慨世を殺害する事に成功した嘉神だったが、その場に居合わせた慨世の養子、御名方守矢に斬りつけられ、首筋に一刀を受けてしまう。嘉神は守矢を殺さずにその場を去る。命拾いをした守矢だったが、嘉神が去った後に帰宅した義弟・楓に慨世殺しの犯人と間違えられ、残された慨世の養子達は離散する事となる。 嘉神の師でもある玄武の翁は異変を察知し、自ら結界の奥へと身を潜めながら、慨世の養子である楓に剣を教えながら育てる。 それから更に4年、四神の不在と数々の動乱により地獄門の封印がゆるみ、現世と常世の調和が乱れ始める。 そして1年以上が過ぎ、地獄門の異変は揺るぎないものとなり、剣士達が動き始める。その中には封印から解かれ、10年間怒りを煮えたぎらせ続けたかつての親友、正気を失った白虎・直衛示源もいた。慨世殺害の場に居合わせた少年、御名方守矢も青年へと成長し、義父の仇を討とうと嘉神を追う。 だが嘉神を倒したのは、皮肉にも嘉神の存在を知らなかったもう一人の少年、楓だった。守矢が義父殺しの犯人だと追い続けた楓は、旅の途中で本当の仇は嘉神だと知り、向かってきたのだ。そして楓には、本人も知らぬ間に四神・青龍の力が受け継がれていた。再び青龍と朱雀は相まみえ、戦いに敗れた嘉神は自らの美学に従って地獄門を閉じ、我が身をその大穴に投じたのであった……。 だがしかし、嘉神が気付いたとき、彼の身体はまだ現世にあった。地獄門は嘉神を迎え入れてはくれなかったのだ。 命を拾った嘉神は再び人間を信じてみようと考えを直し、青龍となった楓と玄武の翁、地獄門の影響から解放されて正気に戻った示源らと共に、新たな四神として人々を守る立場へと戻る。 それより半年、嘉神が開きかけた地獄門は依然として虚空に大穴を開けていた。半年前に嘉神が行おうとした封印では閉じることが出来なかったのだ。四神達は地獄門封印のため、伝承に残された「封印の儀」を行うことと決める。そのために必要な「封印の巫女」を探し始めた頃、地獄門から二つの存在が現れた。一つは封印の巫女を殺すとされる「常世の使者」、刹那。そしてもう一つは、四神達や守矢、雪達にとって懐かしくも、禍々しい気配だった。 常世から現れたもう一つの存在、それは常世の側から地獄門を守る五人目の守護神、黄龍・慨世その人であった。黄龍・慨世もまた、かつての嘉神のように常世の負の念に汚染され、正気を失っていたのだ。 戦いの末に敗れた黄龍は、慨世としての意識を取り戻す。慨世は己の未熟を恥じると、封印の儀を自ら執り行う。その中で、「封印の巫女」だった雪と、力の奔流から養女・虎徹を守った白虎・示源が命を落す(※ 雪が死んだという直接的な描写はないが、示源は命を落した)。 その後、嘉神ら四神は新たに白虎となった虎徹を加えて再び地獄門の封印を守っていく事となる。人間が二度と邪悪な過ちを犯さぬ事を願いながら……。 以上が「月華の剣士」2作のストーリーである。 月華2のエンディングでは、玄武の翁に人間がやがては正しい道を歩むと信じたいと語った後、現代のゴミの山の中にひっそりと宝刀「瑞鳳」が刺さっているというシーンに移り、「願わくば……この過ちのくり返されぬことを……」というメッセージで終了するという、印象的な演出になっている。 餓狼などと世界が繋がっているため、このラストシーンの時代にはリョウやテリーが戦っているのだろうが、世界が繋がっているからこそ、余計に考えさせられる演出でもある。四神はどうしてしまったのか、地獄門はどうなったのか等、様々な疑問がわき上がる。嘉神はこうなっていく人間達を見守り続けたのか、それとも再び滅ぼそうとして食い止められたのか……。どちらにしても、嘉神の言う「過ち」は既に犯された後なのかも知れない。 |
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セリフ&掛け合い&発言集 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
邪悪なる者に未来はない…! ---月華1、ラウンド開始演出--- すべては終わり・・そして始まる! ---月華1、2ラウンド目開始演出--- 灰となれ! 汚(ケガ)れきった人間よ! ---月華1、焚書坑儒ボイス--- 塵となれ!! エゴの塊よ!! ---月華1、紺碧の猛禽ボイス--- 我が美学……汚すなど…… ---月華2、勝利ボイス--- 虎徹「おやじ? ……どうした? こっちを向けデス」 嘉神「……ムダだ」 虎徹「!!」 嘉神「娘をかばい、力を使い果たしたか……」 虎徹「……え? ……まさかデス」 嘉神「うろたえるな……お前は生かされたのだ……ヤツの意志によってな。悲しむヒマがあれば、己の生かされた意味を考えるがいい」 虎徹「生かされた……意味…………おやじ わかったデス……おやじ オイラは……白虎の守護神、直衛示源の娘、直衛虎徹デス!」 ---月華2、示源エンディング--- 黄龍「見事だ……。慎之介……再びお前にやぶれるとは……ヒニクなものだ」 嘉神「どうやら正気を無くしていたようだな……」 慨世「……我ながら情けないものだ……よもやこの体がのっとられようとは……常世の思念をあまく見ておったわ。正気を無くしたとはいえ……なんたる愚行か。さあ……再び常世の思念がワシの体を支配せぬうちに……封印の儀をとり行うのだ」 ☆ 翁「ふぉふぉふぉ……どうやら終わったようじゃのう」 嘉神「師匠……」 翁「何があったか知らんが、ずいぶんといい顔つきになったもんじゃのう……慎之介よ」 嘉神「……フッ」 翁「しかし、一度は人間を見限ったお主が……なぜじゃ?」 嘉神「師よ、人間とは不思議な存在だ……そうは思わぬか? その本質に邪なものをもちながらそれでも、必死に前に進もうとしている……。やがては正しき道をあゆむ時が来る……そう信じたくなっただけだ」 願わくば……この過ちのくり返されぬことを……。 ---月華2、嘉神エンディング--- |
プロフィール | 出演作品(黄文字=使用可能、灰文字=使用不可、青文字=非格闘) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
風間火月 Kazuki Kazama (かざま・かづき) 流派:風間流忍術+我流 |
--アーケード&移植版-- サムライスピリッツ 天草降臨 侍魂 〜サムライスピリッツ〜 SAMURAI SPIRITS 2 アスラ斬魔伝 サムライスピリッツ零 サムライスピリッツ零 SPECIAL サムライスピリッツ 天下一剣客伝 --家庭用専用-- サムライスピリッツ 六番勝負 NEOGEOオンラインコレクション(PS2) サムライスピリッツ!(NGP) サムライスピリッツ!2(NGP) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ(NGP) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ2 EXPAND EDITION(NGP) SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS(NDS) |
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キャラクターよもやま話 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
サムライスピリッツ天草降臨の主人公。 忍者が多いサムスピにあって、一番忍んでない忍者。ガルフォードも派手だが、爆発したり炎を纏ったりする火月の方が忍ぶ気が感じられない。 当時人気だった漫画「るろうに剣心」に出てくる"無敵手甲"戌井番神の元ネタになった事でも知名(SNKと漫画家和月伸宏の関係は、言わばパクりパクられだったが、双方ともお互いの作品を愛好していたので、オマージュのしあいと言った方が正確か)。 兄とは常に対立しているが、アスラ斬魔伝の設定で「火月自身は蒼月を憎むどころか心の内では尊敬し、自らの指標としている」とある。 冷徹な兄・蒼月を尊敬しながらも素直になれず反発し、妹・葉月を溺愛するという、己の感情を殺さない人間的な忍者。一言で言うと直情径行。 風間兄弟の周辺事情は少し長くなるため、蒼月の項と2回に分けて書くので併読して頂きたい。 天草以降のサムスピにはレギュラー出演するが、設定の詳細が作品ごとに変動してしまう。 各作品の違いとしては、 天草:両親不明で兄弟の血縁不明(蒼月EDで「実の」というセリフはある)。妹を妹として溺愛。抜け忍となる。 侍魂:蒼月と共通の養父がいた。出身地が橋の下になり、血の繋がりが曖昧に。抜け忍。 アスラ(ED後):炎邪を克服。兄弟妹は血縁関係があると明記。葉月と一生を共にする。抜け忍だが蒼月のおかげで死んだ事に。 零:父親は炎邪。蒼月と葉月は血の繋がらない兄弟。妹を女として好き。風間忍者。 といった感じで、表層上は変わらないものの、キャラの基盤設定が変動する。 特に、家族関係の設定変化が著しい。これについては後述する。 物語の時系列は「零→天草→侍魂→アスラ」となっているので、ここでは時系列順に書いていく。 零の物語の詳細は、当サイト内「サムライスピリッツ零 ストーリー&エンディング考察2 炎邪水邪&風間兄弟編」を参照して欲しい。一応ここでも簡単に要約する。 風間忍者である火月は浅間山と十和田より出現した魔物、炎邪と水邪を封じるため、月心斎の命で蒼月・葉月と共に任務に就く。風間忍者は封魔の力を持っており、中でも妹・葉月の力はずば抜けていた。葉月を危険な任務に連れて行くことを嫌う火月だったが、長の命令には逆らえなかった。 火月の持つ刀「朱雀」と蒼月の持つ「青龍」は炎邪と水邪を封じるために作られた特別な刀である。月心斎は炎邪と水邪が「人魔一体の法」で完全体となる前に、葉月の力で炎邪と水邪をこれらの刀に封じようというのだ。 火月が兄たちに追いついた時、彼は運悪く「人魔一体の法」を手に入れた炎邪と遭遇してしまう。 炎邪は魔界に封印されていた精神体だが、たびたび地上に現れては男の体を乗っ取り、女に子を産ませてはその子が大人となった時に再び地上に現れて体を乗っ取る。その繰り返しをして来た。火月は知らなかったが、彼もまた炎邪によって地上に産み落とされた子であった。そのため、「人魔一体の法」を手に入れた炎邪が火月を乗っ取って完全体となろうとするのは当然。 抵抗する火月だったが炎邪に一蹴され、体を乗っ取られてしまう。そこに月心斎らが現れるも、炎邪に乗っ取られた火月の敵ではなかった。 月心斎を倒して大笑いする炎邪火月の元に現れたのは、蒼月と葉月だった。彼らは既に水邪と遭遇しており、「青龍」への封印も済ませていた。炎邪火月を殺そうとする蒼月を葉月が止め、炎邪は葉月の力によって「朱雀」へと封印された。 それから2年の時が経ち、天草四郎時貞が復活する。 天草は鬼と呼ばれた壬無月斬紅郎を操ろうと甦らせるが、あまりにも斬紅郎の力は強大で制御できなかった。そんな彼が目を付けたのが葉月の「力」であった。 葉月が天草によってさらわれた事を知った火月は、考える間もなく葉月を助けるために里を飛び出し、抜け忍となった。 そんな火月を追う命令を受けたのは、兄であり火月が超えられない壁と思っていた蒼月であった。 火月は天草を倒し葉月を助け、蒼月は天草の呪縛より解き放たれた斬紅郎を倒した。その後、剣を交える二人だったが、案の定蒼月には勝てず火月は倒されてしまう。しかし蒼月は火月にとどめを刺さず、意識を失わせる事で周囲の忍びの目を誤魔化した。兄は冷徹ではあるが冷酷ではなく、表には出さないが弟達を大切にしていた。火月と葉月は抜け忍として二人で風間の里を離れる。 さらに2年の時が経った。 火月の養父が謎の人形師と接触したとの連絡を最後に消息を絶つ。 人形師の正体、それは壊帝ユガと名乗る魔界の者だった。ユガは魔界でも最強に近い存在で、炎邪や水邪よりも強大な力を持っていた。 養父はユガに殺されていたらしく、火月はその仇を討つ。(公式には火月がユガを倒したのではないが、巖陀羅を倒したのは火月と蒼月) ユガは魔界へと逃げ延びるが、数ヶ月後、再び地上に現れる。火月は葉月を守るため、炎邪の力を引き出しながら果敢に戦い続け、ついにはユガを倒す。(これまた公式ではなく、公式には二人のアスラによって倒される) 全ての戦いが終わった後、火月は炎邪に魂を喰われることを覚悟していた。 だが、炎邪はそれをしなかった。 魔界でも有数の強者でありながら、彼は人間という矮小な存在の力を認めたのだ。 その後、火月と葉月は再び抜け忍として世を忍んで生きる事となる。 さてさて、冒頭で書いたが、家族の設定変化について。 天草降臨では両親不明となっており、血縁関係は蒼月EDで「実の弟と妹」と言われている。 一貫した出生地は肥前、現在の長崎から佐賀にかけて広がっていた九州の国。 侍魂では出生地に「橋の下」が加わり、血縁関係が少し怪しくなる。中世(信長上洛以前)には河原者という被差別民がおり、税のかからない河原などで生活をしていたが(歌舞伎や庭師なども当時はこの河原者に入る)、この時代の肥前(今でいう長崎〜佐賀県)のそういった事情は調べにくく、また調べたとしても現在の差別問題に繋がる書きにくい事柄なので、省かせて頂く。 侍魂では更に養父がいたという設定も判明するが、養父の設定は明らかにされていない。 斬魔伝でも血縁関係があると明記されるが、「橋の下」や「両親不明」の説明は難しいまま。 零では炎邪が以前地上に現れた際に、人間に産ませた「次の体」とされる。蒼月は水邪の「次の体」。葉月は不明。 これで血の繋がりがあるとすれば、母が共通するという事になるのだが……。この兄弟妹はそれぞれ2歳違いである。炎邪や水邪の子供を産まされた女性が、葉月を身ごもるのか、さらに産むのかという疑問が湧く。当時の風俗には疎いが、2年ごとに別の男の子を身ごもるというのは江戸時代の肥前の風習ではOKなんだろうか? 出生地が「渡橋の下」になっている事から、母自体が河原に住むような貧困層もしくは被差別層だった可能性もある。捨てたのかとも思ったが、あくまでも「出生地」が「渡橋の下」なので、この辺りはよく解らない。当時のSNKスタッフに訊くしかないのだ。 どちらにしても、炎邪や水邪が相手の女性の幸せなどを考えるとは思えないので、望んで産んだ子ではないと邪推できるのだが、鬱屈してくるのでこの辺りにしておこう。両邪ともに元は人間で仙術を学んでいたのだから、何らかの術を使ったり、人間時代のように振る舞ったのかもしれない。 これまでの時点では、 ・橋の下で生まれ、両親は不明だけど実の兄弟で、共通の養父が居た時期があるが、今は風間忍者。 ・風間兄弟の持つ刀は何か強力な力が秘められている。葉月は強力な力を持つ というものだったのが零で、 ・火月の父は炎邪、蒼月の父は水邪。火月は葉月が好みのタイプ。 ・風間兄弟の持つ刀は炎邪と水邪を封じるためのもの。葉月は封魔の力を持つ。 という設定が追加された。 天草降臨で葉月がさらわれた際に、火月が救出のために抜け忍になったという事は、抜け忍にならなければ助けられなかったという事だと考えられる(里の決定を待たずに飛び出しただけかも知れないが)。 結果的には、蒼月のエンディングで彼が「抜け忍と生け贄の娘は始末した」と言っている事から、葉月は里に見捨てられた事が解る。だが、この「生け贄」もよく解らないことだ。風間忍群にとっても葉月は重要な位置付けのはずで、しかも天草にさらわれたわけであって生け贄に差し出されたわけでもない。さらには天草も葉月の力が狙いだったのは確かだろうが、生け贄にするつもりならば火月が来る前に殺してしまう事など簡単だっただろう。 侍魂で出てくる養父の設定もまったく不明で、蒼月も知っている事から、二人(もしくは葉月を含めて三人)の養父だったのかも知れない。蒼月の口調や火月EDから、火月に似た熱い男で相当な使い手だったのだろうと推測できる。 零の炎邪&水邪が親という設定は、すなわち「実の兄弟である」という前提を崩しかねないが、許容範囲内ではある。 筆者としては「炎邪が零で使った六道烈火を天草で火月が使えるようになり、さらに斬魔伝では炎邪の力を暴走させそうになり、最終的には炎邪よりも格上だったユガを倒すことで炎邪が「ただの依代」と見ていた火月の力を認め(=息子の力を認め)、息子の最愛の人を守るための力となる」という図式が結構好きだったりする。 剣客伝では炎邪がかつて雲飛の弟子だったという設定が明らかになり、炎邪はダースベーターよろしく千年の時を経て「親が子を守る」という人間性を取り戻した事になる。 サム零で「好みのタイプ:葉月」という設定が加わり、賛否両論真っ二つ。というか、少なくとも私には否定的な意見しか聞こえない(苦笑) これはスタッフの同人的発想or野暮な思考or個人的嗜好による暴走に見えるが、元となる設定自体は旧SNKが提示していた。 雑誌「ネオジオフリーク」に掲載された剣客風説草紙の、「二之回 風間火月」がそうだ。 この終わり方と、ちょっと離れた所からひっそり二人を見つめている蒼月の関係というのは、かなり綺麗である。 あえて近親結婚を明記しない美学があったと思うのだが、イラストと文面を見る限りでは、二人はたとえプラトニックな関係だったとしても、今後二人が夫婦のように恋人のように寄り添って暮らしていくとしか取れない。 だがこの関係は明記しない所こそが、兄弟妹の感情を描写している。公式に明記するというのは最大の野暮だろう。零エンディングの蒼月のセリフのように、暗喩で済ませておけばファンも反発ではなく逆に支持をしたのではないだろうか? なお、零以降で追加された設定のうちどれかは旧SNK時代から存在したまま出ていなかった設定のようだ。 ソースはWebマガジン「ネオジオフリーク」のvol.2に掲載された、剣サムプロデューサー高屋幸治氏のインタビューの「前作の『零』では、隠された設定を出したり、新たな設定を追加したことにより、ユーザーの反感を買ったこともありましたし」という言葉。高屋氏は元SNK社員で全ての2Dサムスピに関わっていた人物だから表に出ていない旧設定を知っていたとしても不思議ではない。ただし、零のどの設定が昔からあったのかは不明である。 |
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必殺技リスト (コマンドは作品名をクリックして、作品別ページから参照してください) |
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六道烈火・六道烈火「祓」・六道烈火「地獄道」といった表記の違いだが、基本的には連続入力の一撃必殺技。 通常時は祓→爆→滅と続くが、怒りMAX時などは地獄道→餓鬼道→畜生道→修羅道→人道→天道と続く。 六道烈火についてはもう一点あり、「サムライスピリッツ零」および「サムライスピリッツ零SPECIAL」と「サムライスピリッツ天草降臨」では六道烈火「地獄道」や六道烈火「餓鬼道」となっているのだが、HN64「アスラ斬魔伝」とNGP「サムライスピリッツ!2」では地獄道「餓鬼道」といった表記になっている。 六道とは仏教用語で地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上を意味するので、六道烈火「地獄道」とした方が正しいと判断し、上記の表ではあのように記載した。 「天草降臨」ではスライディングが地獄道、壁にふっとばすのが餓鬼道、跳ね返ってきた相手に繰り出す蹴りが畜生道&修羅道、蹴りの最後に出すアッパーが人道、それが芯を捉えた時に繰り出すフィニッシュが天道といった形になる。 「天草降臨」やNGP「サムライスピリッツ!」の炎邪覚醒は武器飛ばし技で、体から火柱を上げる技。それに対してHN64「侍魂」の炎邪覚醒は文字通り覚醒して技が強化されるというものなので、同じ名前だがまったく別の技。 狂覚醒は初登場した「侍魂」では先述の他作品と別物の炎邪覚醒で覚醒状態になってからの追加入力技。「アスラ」と「サム!2」では秘奥義となっている。発動すると歩き出すので、追加で任意のボタンを押して追加動作を派生させる。また、発動状態で既に狂覚醒・呻に切り替わっている。つまり狂覚醒・呻=狂覚醒発動中のニュートラル状態だと思えばいい。 |
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セリフ&掛け合い&発言集 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
火月「はははっ! 兄貴より怖い奴がいるかよ! とっとと燃え尽きやがれ!!」 三九六「なんだと、てめぇ! ぶっ殺してやる!」 ---サム零、中ボスデモ--- 「いつでも灰にしてやるぜ!」 真紅の烈火は、全てを焼き尽くした。仇は討った。ようやく無念は果たした。 しかし、父はもう帰ってはこない。残るのは、大きな背中の思い出と譲り受けた熱い闘志。そして大事なものをなくした悲しみ。 燃える熱情を忍び太刀に託し、全身、炎と化して、溢れる涙ごと……。 「うぉぉぉぉ! 燃えちまえ! 燃えちまえ!! 燃えちまえ!」 ---侍魂ED--- 葉月…これからは二人で、静かに、平和に生きていこう。 ---剣客風説草紙 二之回--- |
プロフィール | 出演作品(黄文字=使用可能、灰文字=使用不可、青文字=非格闘) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
風間蒼月 Sogetsu Kazama (かざま・そうげつ) 流派:風間流忍術 |
--アーケード&移植版-- サムライスピリッツ 天草降臨 侍魂 〜サムライスピリッツ〜 SAMURAI SPIRITS 2 アスラ斬魔伝 サムライスピリッツ零 サムライスピリッツ零 SPECIAL サムライスピリッツ 天下一剣客伝 --家庭用専用-- サムライスピリッツ 六番勝負 NEOGEOオンラインコレクション(PS2) サムライスピリッツ!(NGP) サムライスピリッツ!2(NGP) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ(NGP) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ2 EXPAND EDITION(NGP) SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS(NDS) |
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キャラクターよもやま話 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
サムライスピリッツ天草降臨の主人公である火月の兄。 弟とは対照的に、感情をあまり表に出さない冷徹な忍者。しかし冷徹ではあるが冷酷ではなく、弟や妹を見守っている。 任務を確実に完了させることを美学としている。アスラ斬魔伝の時点で、風間忍群最強の忍者。 蒼月の物語の説明は火月と殆どかぶっているので、詳しくは火月の項を参照して頂きたい。また火月の項でも書いたが、風間兄弟の周辺事情を書くと長くなるため、火月と蒼月の2回に分けて書くため両方を併読して頂きたい。 一応参考までに、物語の説明を火月の項では書けなかった部分だけ書こう。 零では炎邪と水邪を封じるため、風間月心斎の命で蒼月・火月・葉月は共に任務に就く。 蒼月は遅れがちな火月を気にかけながらも、一足先に水邪と遭遇する。「人魔一体の法」を手に入れた水邪は蒼月の身体を乗っ取ろうとするが、葉月の「封魔の力」の前に敗れ去り、蒼月の刀「青龍」に封印されてしまう。一段落ついたと思ったところに強大な邪気を感じ取った蒼月は、葉月と共に邪気の元へ向かう。そこにいたのは炎邪に身体を乗っ取られてしまった火月だった。蒼月は炎邪火月を殺そうとするが、葉月が制止する。蒼月は今回だけだと見逃し、炎邪は葉月の力によって「朱雀」へと封印された。 (零の物語の詳細は、当サイト内「サムライスピリッツ零 ストーリー&エンディング考察2 炎邪水邪&風間兄弟編」を参照して欲しい) 2年後、天草四郎時貞が復活する(サムライスピリッツ天草降臨。風間兄弟が初登場する作品)。 天草は鬼と呼ばれた壬無月斬紅郎を操ろうと甦らせるが制御できず、強大な力を持つ葉月をさらう。それを知った火月は妹を助けるために抜け忍となった。蒼月は命により抜け忍であり弟でもある火月を追う。 火月は天草を倒し葉月を助け、蒼月は天草の呪縛より解き放たれた斬紅郎を倒した。抜け忍の掟に従い火月に刀を向ける蒼月。刀を交える二人だったが、火月は蒼月に敗れてしまう。しかし蒼月は火月にとどめを刺さなかった。気絶した火月を見せて周囲の忍びの目を誤魔化した蒼月は、風間忍群の中での評価を上げながら弟たちを抜け忍として逃がしたのだった。 さらに2年の時が経った(侍魂およびアスラ斬魔伝)。 蒼月は首領から謎の人形師の抹殺を命じられて旅に出る。同時期、火月は養父が謎の人形師と接触したとの連絡を最後に消息を絶った事を知る(EDを見る限りでは蒼月もこの事を知っていたようだ)。 人形師の正体、壊帝ユガは魔界でも最強に近い存在で、水邪や炎邪よりも強大な力を持っていた。 戦いの後、蒼月は遅れてやってきた火月と邂逅するが、いきり立つ火月をよそにその場を去った。 ユガは魔界へと逃げ延びるが、数ヶ月後、再び地上に現れる。火月は葉月を守るために戦うが、蒼月は再度火月抹殺の命を受けて弟を追う。蒼月は頭領と「火月と葉月を抹殺すれば次期頭領の筆頭候補にする」という約束を交わしていたらしい。 しかし蒼月は二人を殺さず、逆に見逃してしまう(ひょっとすると二人の前に姿さえ現していないかもしれない)。蒼月は二人を殺したと嘘をつき、予定通り頭領の筆頭候補となる。その後、頭領が亡くなり蒼月が若き頭領になると、風間忍群はみるみる勢力を伸ばし、幕府滅亡まで伊賀と共に忍びの世界を掌握したとされるまでに成長する。 この辺りの話は「アスラ斬魔伝」のEDと「剣客風説草紙」の「参之回 風間蒼月」に詳しい。 蒼月は火月を完全に突き放しているように見えるが、それは他の風間忍者の目を欺く意味も少しはあるのかも知れない。ほとんどは「そういう性格だから」なのだろうが。しかし確実に言えるのは、彼は弟達を大事に思っており、表に出さないようにしながら甘やかしすぎない程度に、的確に甘やかしている。いいお兄ちゃんである。 火月と炎邪の関係と同じく、蒼月と水邪も親子である。 弟が炎邪の力に飲み込まれそうになるのとは対照的に、蒼月は零でもあっさりと水邪を「青龍」に封じ、アスラ斬魔伝の羅刹蒼月こと水邪蒼月(水邪の実質的な初登場)も蒼月のコントロール下である。ムックを見ると「暴走してしまった」と書いてあるが、旧SNKの公式サイトには「蒼月が青龍に宿る力を取り込み、水邪の力を暴走させた姿である。蒼月の自我は明確に存在しており、水邪の意識の表面を覆い、それを支配している。その身に水をまとい、蒼月の意志によって操られる水邪の力は凄まじい威力を発揮する」と説明されていた。この事から蒼月が水邪を支配している事が解る。同時に、旧SNK時代から「水邪という存在が青龍に宿っている」という設定があった事を伺わせる。 妹葉月についても「サムライスピリッツ天草降臨」時にプロフィールが存在する。 -------- 名前:風間葉月 流派:風間流忍術 出生地:肥前 生年月日:1772年3月20日 年齢:17歳 身長:5尺3寸(約160.2cm) 体重:13貫目(約48.8Kg) 三体数:B78・W58・H85 血ノ型:B型 趣向:家事、お昼寝 宝物:兄さんたち 好きなもの:みんなの笑顔 嫌いなもの:任務 武器銘:なし 家族構成:両親不明、兄・蒼月、兄・火月 コンプレックス:しっかり者のように見えるがどこか抜けている 尊敬する人:兄さん 剣の道について:火月兄さんに迷惑をかけないくらいには……がんばらなきゃ -------- 蒼月の青、火月の赤と来て、葉月は緑色の髪の毛である。服装は、天サム等では普通の着物だったが、サム零では任務につくためか風間忍者の装束を着ている。 年齢についてだが、これは天サムの舞台が1788年だとする設定と1789年だという設定があり、天サムキャラの年齢は1789年説に基づいて設定されている。そのため、これより時系列が後になる作品と設定の矛盾が生まれやすい。 また、葉月の持つ「力」については、天の時点では「植物を育てるのが上手い」というよく解らないものだそうだが、他に「他者の力の増幅」というものもある。これはつまり、他者(自然)の力を増幅させて植物を育てているという解釈でいいのだろうか? アスラ斬魔伝では何故か解らないがユガにさらわれてしまう。ユガは前作で妊婦をさらいまくっていたので、ユーザーの間では「まさか……!」という噂が流れたとか流れないとか。 サム零では兄たちと共に任務につく。迷走する火月とは別に、蒼月と行動していたようだ。この時の任務は水邪炎邪の封印なので、強力な「封魔の力」を持つ葉月が同行したというわけだ。この時点で葉月の力は「封魔の力」となっている。火月の項でも書いたが、サム零の新設定の一部は旧時代から存在したが表には出ていなかった設定なので、この「封魔の力」が後付けなのか元々あったのかは不明。 しかしながら、「封魔」というものは火月が「封魔の術が苦手な俺にも」と言っている事から風間忍者は(少なくとも実働部隊は)皆持っているようだ。ひょっとすると「封魔」の術を使うから「風間」なのかも知れない。 葉月が強力な「封魔の力」を持っている理由についても推測してみた。 葉月の母は蒼月と火月の母でもある(実の兄弟ならば)。風間兄弟の母ということは、水邪と炎邪の子を身ごもった女性である。この水邪と炎邪、1000年前人間だった頃は、劉雲飛の元で仙術の修行をしていた「8人の弟子」の2人だった。雲飛は国を憂う心を「闇キ皇」につけ込まれ、依代として暴走してしまう。偉大な師と戦い続け疲労した雲飛は「8人の弟子」――水邪や炎邪達の決死の努力で封印されてしまう。つまり、水邪や炎邪が人間だった頃、彼らは闇キ皇という大いなる「魔」を「封」じたのだ。 そして両邪は精神体であり、依代に憑依すると姿形はもとより水や炎の術(もしくは力)をも使うことが出来る――つまり力をある程度依代に移植できるという能力を備えている。 闇キ皇を1000年間も封印した術(もしくは力)を持つ水邪と炎邪、その両方の子を産んだ母親が最後に身ごもったのが葉月だとすると、母の胎内に残留した両邪の力の片鱗を持って生まれてきたとしてもおかしくはない。 蒼月の風間忍群での立場は今一よく解らないが、頭領と「次期頭領の筆頭候補にする」という約束が出て実際に頭領になるのだから、決して低くはないのだろう。「天草降臨」ではEDで下忍を従えており、上忍に敬語で報告をしているため、恐らく中忍以上ではあると考えられる。 この「天草降臨」で火月の抹殺命令が下された時に殺したと報告しているのに、「アスラ斬魔伝」で再び火月抹殺を命じられている。普通ならば一度「弟を殺せ」という命令を下したのに実行せず、虚偽報告までした兄に同じ命令を与えるとは考えにくい。ならば二度目の抹殺命令は、頭領が蒼月を次期頭領にしたいために、他の風間忍者を納得させるため与えた命令だという解釈もできる。もしくは逆に、蒼月以外に次期頭領たりえる人材がおらず(蒼月が頭一つ以上抜きん出ている場合も含む)、しかし蒼月は弟を故意に逃がした疑いがあるため推挙できないので、再度のチャンスとして命令を与えたとも考えられる。どちらにしてもこれらの説を前提とすると、風間忍群の中でも最強で、頭も回り冷徹さを持ち合わせているという蒼月を次期頭領にするのが目的の命令だと言えるだろう。 また、「天草降臨」での任務は抜け忍の粛正なのだが、さらわれただけの葉月も「生け贄の娘は始末した」として火月と一緒に殺したという事になっている。この「生け贄」の意味もよく解らないが、蒼月が二人まとめて殺した事にしたのは、火月だけを里から逃がしても意味がないからだろう。火月と葉月を幸せにするには、葉月を溺愛している火月と、火月になついている葉月を逃がす必要があったのだと推測できる。 設定が少ないからではなく、多すぎるせいで逆に「よく解らない」結果になっている風間兄弟だが、サムライスピリッツという世界において、(剣客風説草紙を見る限りでは)幸せな人生を送る事が明瞭な数少ないキャラクターでもある。 何度も書くが、本当に良い家族だ。 |
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火月、遅いですね。仕方ありません。……少し待ってあげましょう ---サム零、6人目勝利後--- 水邪「ほう? 良い心がけだな……。我の贄となるべく、自らその身を捧げに来たか。存分に鍛え、傷も無い。我が肉体として申し分ない……これこそ我に相応しい器。さぁ……我と同化せよ! 我と交わり永久に生きようぞ!」 蒼月「同化は結構ですが……消えるのは貴方の方ですよ」 水邪「愉快なことを言う。冗談の感覚もすぐれておるな。愛い奴よ。よい、満足だ」 蒼月「私が何の策も弄さず、いたずらに月日を過ごしたとお思いですか?」 水邪「……何だと?」 ---サム零、水邪ED--- (事実この後、アスラ斬魔伝で水邪は羅刹蒼月と同化する事になるが、消えたのは水邪の方だった) 「つまらないですね……。こんな奴に親父殿が負けたとは……、まったく……」 蒼月はそう呟くと、背後の闇に目を向けた。 「そうは思いませんか……火月」 「くそっ、気づいてたのか」 木の陰から火月が姿を現す。 「甘いですね、相変わらず。まるで親父殿のようだ」 「なぁんだと!」 「そこが親父殿のようだと言うのです」 ---侍魂ED--- (養父への感情は決して悪いものではなく、むしろ好いていたという事が読み取れる。火月は気付いていないが) |
プロフィール | 出演作品(黄文字=使用可能、灰文字=使用不可、青文字=非格闘) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
春日野さくら Sakura Kasugano (かすがの・さくら)
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--アーケード&移植版-- STREET FIGHTER ZERO 2 STREET FIGHTER ZERO 2 ALPHA STREET FIGHTER ZERO 3 STREET FIGHTER ZERO 3アッパー MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES CAPCOM VS. SNK MILLENNIUM FIGHTI 2000 CAPCOM VS. SNK MILLENNIUM FIGHTI 2000 PRO CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001 POCKET FIGHTER CAPCOM FIGHTING JAM 私立ジャスティス学園 --家庭用専用-- ストリートファイターコレクション(PS,SS) STREET FIGHTER ZERO 2ダッシュ(SS) STREET FIGHTER ZERO3 サイキョー流道場(DC) STREET FIGHTER ZERO3 ダブルアッパー(PSP) STREET FIGHTER EXplusα(PS) STREET FIGHTER EX3(PS2) ストリートファイターZERO Fighter's Generation(PS2) CAPCOM VS. SNK 2 EO(GC、Xbox) SNK VS. CAPCOM 頂上決戦最強ファイターズ(NGP) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ(NGP) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ2 EXPAND EDITION(NGP) SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS(NDS) 実写作品、カプコン製の背景登場作品は省略します。 |
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キャラクターよもやま話 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
CAPCOMのキャラ。「CAPCOM VS. SNK」および「SNK VS. CAPCOM」シリーズに参戦したため、特例としてデータベースに登録する。 ただし、CAPCOM関連の資料と知識はあまり持ち合わせていないので、情報の正確さについてはSNK関連のそれよりも低くなってしまう事は明記しておく。 初出はストZERO2。セーラー服にブルマに女子高生にとあまりにも狙いすぎたキャラだったが、憧れの人(リュウ)に似たストイックな部分が成功し、ストリートファイターの世界にしっかり溶け込んだ。 中平正彦氏の漫画を作品内に反映する事があり、ライバルキャラのかりんも中平氏の漫画が初出である。ちょっと記憶があやふやだが、確かダンが押しかけ師匠になるのも中平氏の漫画からだった気がする。漫画版ではラストに高校の体育教師となっているため、ひょっとするとストZERO世界でもその後体育教師になっているかも知れない。 元々は街中で見かけたリュウに憧れて、その背中を追いかけるために見よう見まねでリュウの技を特訓して身に付ける。暗殺拳であるはずの流派を見ただけで覚え、再現できるようになったという末恐ろしい天才。 ZERO2ではラスボスが使用キャラによって変わるので、当然さくらのラスボスはリュウとなる。リュウを倒したさくらは師匠になってくれと頼むが、リュウは自分がまだ修行中だからと断る。さくらは去っていくリュウを呼び止め、その背中を写真に収める。日常に戻ったさくらは、パスケースに収めた写真を見ながら、リュウが本気ではなかったと考え、ストリートファイトとは何か、闘うとは何か、もう一度「心の師匠」と会って確かめたいと思い、特訓を始める。 ZERO3ではライバルかりんの参戦するが、さくら使用時には特にからまない。流石は自称ライバル、不憫なお嬢様である。かりんのストーリーでは、ちゃんとさくらが中ボスとして登場し、エンディングまで行動を共にするのだが、その辺りはかりんの項で――SNK作品にかりんって絡んでないから項目ないや(ぉ さくら使用時はベガに捕らわれて洗脳されようとしていたリュウを助け、リュウ使用時には殺意の波動に抗う際に脳裏に浮かべた強敵の中にさくらがいる。しっかりと一人前のストリートファイターに成長している事がうかがえる。余談だが、なぜかブランカを使用しているとダンと共にさくらもエンディングに登場し、一緒にシャドルーの基地を壊している。 MvSではエンディングで息子が登場していたり、豪鬼に指示したのか日焼けして阿修羅閃空と春獄殺を覚えて、阿修羅閃空で逃げる豪鬼を阿修羅閃空で追いかけていたりする(その後をケイが猛ダッシュで追いかけている)。 またジャスティス学園では隠しキャラクターとして玉川南高校のキャラで登場。何故か血液型が変わっている。ジャス学キャラである若葉ひなたと鮎原夏の友人という位置付けで、助っ人として参戦する。 まったくの余談だが、弟である春日野つくしはSVCカードファイターズ2にちゃっかりと登場している。 |
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必殺技リスト (コマンドは作品名をクリックしてください) |
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ストリートファイターZERO、EX、SNK以外のVS.シリーズは、SNKと直接関係が無いのと資料不足のため、リストは控えさせてもらいます。リクエストがありましたら、可能な範囲で資料を探して追加できるよう善処します。 技名について 基本的にはリュウの技名を春か桜の要素を加えてアレンジしている。 ただし、リュウが殺意の波動に目覚めるのも追いかけてしまったのか、作品によっては阿修羅閃空といった殺意の波動キャラ専用技を身に付けている事もある。 ネオポケのSVC最強ファイターズでは、隠し超必として豪鬼の瞬獄殺をもじった春獄殺を身に付けている(もちろんSNKオリジナルではない)。また、最強ファイターズでは正確には「波動拳」は持っておらず「波動拳(小)」、「波動拳(中)」、「波動拳(大)」に分けられている。コマンドは同じながら、コマンド後ボタン連打で中になり、超連打で大になる。 |
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セリフ&掛け合い&発言集 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
さくら「あの……待って! あたし、もっと強くなりたい。いろんな技を覚えたい……だから、おねがい! あたしに技を教えて! 『師匠』になってくださいっ!!」 リュウ「……俺は修行中の身。人にものを教えるガラじゃないよ。君はもっと強くなれる。自分の力だけで……」 ---ZERO2、エンディング--- さくら「近づかないで! これ以上ヘンなことさせない!!」 ベガ、さくらを殴り飛ばす。 さくら「キャッッ!!」 ベガ「ハエめ……どけィ!!」 リュウ、立ち上がる。 ベガ「ククク……怒ったか! この娘を足蹴にして怒ったか! そうだ……憎め! ワシを憎め! キサマの持つ隠された力……『殺意の波動』とやらも……開放してみせいッ! リュウッ!!」 さくら「『殺意の』……『波動』!?」 リュウ、さくらの前に立ち塞がる。 ベガ「なにっ!?」 ベガ「さ……『殺意の波動』は……サイコパワーと同質ではないのか? このベガを受け入れぬとは……!?」 リュウ、昇竜拳。 ベガ「バカな……バカな……バァァァカァァなぁぁあああ!!」 リュウ「すまない……目を覚ますのが遅かったようだ。みっともないところを見せてしまったな」 さくら「へへっ……はじめから解ってた……っていったら、ちょっとウソかな。でも……信じてた。リュウさんの強さは本物だ……って」 リュウ「まだまだ俺は未熟者だよ。君との戦い、ひとまずあずけさせてくれ」 さくら「……はい! でも次に会うときはあたしだって……今の10倍くらい、強くなってますからね!」 リュウ「ああ……俺もな!」 ---ZERO3、エンディング--- |
プロフィール | 出演作品(黄文字=使用可能、灰文字=使用不可、青文字=非格闘) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
牙刀 Gato (がとう) 流派:中国拳法 剛系(八極拳、心意六合拳など) |
--アーケード&移植版-- 餓狼 MARK OF THE WOLVES THE KING OF FIGHTERS 2003 THE KING OF FIGHTERS XI --家庭用専用-- 餓狼 MARK OF THE WOLVES NEOGEOオンラインコレクション(PS2) KOF MAXIMUM IMPACT 2(PS2、背景) SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ2 EXPAND EDITION(NGP) SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS(NDS) |
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キャラクターよもやま話 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「餓狼 MARK OF THE WOLVES」で登場した中国拳法使い。KOF2003からKOFにも参戦している。 黄色い拳法着を身に付け、臀部の辺りまで伸びた長い黒髪を後ろで三つ編みにしている。 一見中国人のようだが、国籍は不明となっており、少なくとも中国国籍ではないと公式に語られている。 (十中八九)妹である双葉ほたるが日本人なので、恐らくは日本国籍なのではないかと推測される。 絶対の自信家で、誰に対しても物怖じしない。 餓狼MOWでのKOF参戦理由は武者修行となっている。 牙刀は母を死に追いやった父を倒すための力を身に付けるために武者修行に励んでおり、MOWでのKOFにもその一環で参加したのだろう。しかし大会には牙刀を兄と呼ぶ双葉ほたるや、謎の中国拳法使いに敗れた事があるグリフォンマスクといった、牙刀と縁のある人々も参加していた。 グラントを倒し、カインも倒した牙刀だったが、カインにとどめ刺そうとした所に謎の男が乱入する。黒衣の男は牙刀を攻撃するとカインを連れてその場を立ち去る。男の攻撃で視力を失った牙刀は、その声の主が父だと確信し、真の修羅となる事を心に決める。 牙刀は周辺設定がほとんど明らかにされておらず、人物像を正確に把握するのは難しい。 ここでは双葉ほたるが妹であるという前提で、ほたる側の設定を含めて書いていく。 事の発端は6年前、牙刀が20歳だった頃にさかのぼる。牙刀の一家は厳しい父と優しい母、10歳の妹とそれを守ってあげる兄・牙刀の姿があった。牙刀もほたるも父から厳しい修行を受けていたが、そんなある日、母が父によって死に追いやられる(直接手を下したかどうかは不明で、母の死因も不明)。姿を消した父を追い、牙刀もまた、ほたるを置いて姿を消してしまう。 以降牙刀は父を倒す力を付けるために武者修行を続け、餓狼MOWに至るのだが、大事な物が「母の形見の首飾り」であり、母が死んだことが切っ掛けで10歳の妹を置いてまで父を追っている事から、よほど母を愛していたのだろう。 ほたるがその後どうやって生活したのかは解っていない(どうも彼女も旅に出たようだが……)。MOWにて再会した際、牙刀は自分が兄だと認めずにその場を去っている事から、一見ほたるに対して愛情が薄いように見える。しかし、ほたるのストーリーでの牙刀は「誰よりも自分を守ってくれる兄」と書かれており、彼女のペットであるテンのイトカツが牙刀に懐いている事や、ほたるでプレイした場合に牙刀が手加減をしてわざと負けたという描写がある事、カインのほたるに対するセリフ「人は重要な選択を迫られた時……大切なものを捨てねばならぬ事もあるのだ」というものなどから、牙刀にとってもほたるは大事だったが、それ以上に重要な何かのために置いて行ったのだとうかがえる。現にグラントやカインに対してはあっさりと止めを刺そうとした牙刀が、ほたるに対しては頬を打たれてバカと連呼されても何もせず、「……あいかわらず……か」と僅かに微笑んだだけでその場を去っている。 牙刀の技はそれぞれが震脚による発勁を伴う力強いものとなっている。 流派は「中国拳法 剛系(八極拳や心意六合拳など)」となっているが、私が知る限り中国拳法に剛系という言葉や流派は存在しない。 激しい震脚による発勁が多く、動作は八極拳をベースにイメージしたと思われるが、八極拳は筋力等で発勁をする"外家拳"であり、心意六合拳は呼吸法で発勁をする"内家拳"である。一般的に外家拳は「剛から柔」、内家拳は「柔から剛」と説明される。ようは「外側を鍛えてから内側も」といくか、「内側を鍛えてから外側も」といくかとでも言ったら良いだろうか(かなり砕いた書き方なので注意)、そういう違いがあるのだが、内家拳(太極拳など)でも筋力や腰の回転で発勁はするし、外家拳(少林拳など)でも呼吸法(気功法)による発勁はするので、外家と内家を分ける意味はないという見方もある。しかし"剛系"と一括りにするのは乱暴と言って良いだろう。 餓狼MOWのTOP技である猛虎硬爬山にしても、単なる打突技になっており(本来は虎が爪で山を削る(または登る)という意味らしいので、両手を使い拳や肘での数度の打撃や円運動でのいなしなどを含んだ一連の動作)、漫画やゲームに見られる誤解を伴った八極拳がベースになっている感がある。 下手に「剛系」など書かずに「中国拳法」とだけ書いたら誤魔化しがきくのだが、具体的な流派を複数上げてしまったもんだから違和感が生じるのだろう。ほたるの流派「中国拳法 柔系(太極拳、八卦掌など)」と対応させたのだろうが、この柔系というのも聞かない。検索をかけた限りではどうも日本でもごく一部の空手や柔道の愛好家が使う言葉のようだが、とてもじゃないがメジャーとは言えないし、中国拳法に当てはめるものでもないと感じる。 色々と書いているが、牙刀の各動作のモーションなどを見ると、とても「らしく」作ってあり、エフェクトも相まってかなり格好良いのも確かである。中でも零牙(ゼロキバ)は旧SNK公式サイトでの餓狼MOW全技人気投票(投げ、特殊、TOP、必殺、超必、潜在の全てから選ぶ豪快な投票)で7位に入るという人気振りだった。ちなみに妹ほたるの天翔乱姫は、テリーのバスターウルフを押さえての3位だったりする。 余談だがストイックなキャラクターと名前が、「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」のライバルキャラ、アナベル・ガトーを連想させるため、ガンダムファンを兼ねる一部プレイヤーから人気があるキャラでもある。 さて、ここまで散々ほたるを妹と書いてきたが、牙刀がそれを明言して認めた事は一度も無い。が、状況証拠が揃いすぎているので、これで「ホントは兄妹じゃありませんでした」などと言われたら私は二度とよもやま話を書かないだろう。 この「牙刀(がとう)」という名前が本名なのかどうかもいまいち解らない。もし本名だとするとフルネームは双葉牙刀……び、微妙(汗) いや、ひょっとするとほたるも本名とは限らないので、双葉の文字は忘れよう。 1作しか出場していない餓狼に対して、KOFでは既に03とXIに登場しており、XIでは最強キャラの一人としてクーラと共に「ガトクラ」と呼ばれていた。 KOFでの牙刀はMOWは無かったことにして視力がある状態での参戦となっている。 03ではギースから父やほたるの情報と引き替えにビリー・カーン、山崎竜二とのチームで出場するよう依頼される。ギースは自分の持つ組織の力で牙刀の父を探し、牙刀はチームを優勝に導くという条件だったのだが、エンディングを迎えると「お父さんは現れませんでした」という牙刀にとっては骨折り損な結果に終わる。ギースの一人勝ちである。むしろ本当に探したのかさえ怪しいものだ。 XIでは普段から聞き込みを行っていることが災いして、ジェニーがハッタリで「パパの情報を教えるから組め」と持ちかけてくる。ジェニーが指揮するリーリンナイツの組織力で探してやろうというものだが、リーリンナイツと比較して圧倒的に巨大な組織であるハワードコネクションに見つからなかったものが、いち義賊に見つけられるのだろうか? そもそも、「極限流のタクマが何者かに襲われて今も生死不明である、それをやったのは……」という内容で牙刀の興味を引きつけたわけだが、当のタクマは生死不明どころかキングをチームに引き入れるための三文芝居を打っているので、牙刀はまんまとジェニーにひっかけられてしまったという事になる。 餓狼と龍虎のメンバーはKOFに出ると原作破壊で変なキャラにされると有名だが、地味ながら牙刀も少し頭の悪いお兄ちゃんに改変されてしまったのかも知れない。ジェニーは大して変わらないというか、むしろずる賢くなっているのでファンの方は一安心か。……ジェニーに頭の良さ吸われた? 豪快な物なら何でも好きという設定がMOW時代からあり、03でも特記事項としてプロフィールに書いてあるのだが、その割りにはキング・オブ・豪快であるラルフとは何のデモも無い。 |
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セリフ&掛け合い&発言集 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ほたる「…………お兄ちゃん? お兄ちゃんでしょ?」 牙刀「人違いだ。俺は貴様など知らぬ」 ほたる「……ウソ! だって、この子がなつくのお兄ちゃんだけだよ!」 牙刀「下らぬ話は終わりだ……始めようか」 ---餓狼MOW、対ほたる前デモ--- ほたる「やっぱり、貴方はお兄ちゃんだわ。だってその技、お兄ちゃん以外には使えなかったもの」 牙刀「偶然だ……それ以上でも、それ以下でもない」 ほたる「……わかりました。でも、もし……もし……お兄ちゃんにあったら伝えて下さい。私はいつまでも待っている……と」 牙刀「…………」 ---餓狼MOW、対ほたる後デモ 牙刀「何ッ……視界が!」 謎の男「相変わらず未熟な男よ……」 牙刀「その声……貴様……まさか!」 カイン「何故、私を助けた?」 謎の男「おまえは面白い男だ……ここで死なせるのは惜しい……ここも崩れる様だな……行くぞ」 牙刀「まっ、待て!」 謎の男「牙刀よ……今のおまえは、まだ未熟……。悔しければ強くなれ。俺を越える程にな……」 牙刀「待てっ……待ちやがれ! 待つんだ……親父……ッ! 完全に気配が無くなったか……。確かに俺が甘かった様だ……。しかし、それもこれで最後! 俺はこれから真の修羅となろう。そして……ッ! 俺の光を奪った事を後悔させてくれるわ!」 ---餓狼MOW、-牙刀エンディング-- そのニヤけた顔を引っ込めろ! 全ての歯を砕かれたいか! ---KOFXI、対アッシュ勝利メッセージ--- 己すら制御できない未熟者め! 格闘家と呼ぶのすら、はばかられるわ! ---KOFXI、対庵勝利メッセージ |
プロフィール | 出演作品(黄文字=使用可能、灰文字=使用不可、青文字=非格闘) | ||||||||||||||||||||||||
七坐灰人 Haito Kanakura (かなくら・はいと) 流派:座頭流居合 |
--家庭用専用-- サムライスピリッツ新章 甦りし蒼紅の刃(PS) SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS(NDS) |
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キャラクターよもやま話 | |||||||||||||||||||||||||
離天京の色町「是衒街」、そこを自警する侠客集団の裏頭。表頭は十六薙夜血である。 髪の色は灰色(ゲーム中では黄色い)という、おおよそ当時の若者としてはありえない色。白い肌赤い眼を持っている。身体には三箇所入れ墨を彫ってある。それぞれ、首の右側面には「」という文字が、右手首には「」という文字が刻まれている。 左腕に彫られた入れ墨は、こういう百舌の早贄をイメージしたデスリザードが描かれいる。これは服の背中に描かれた物とも同じである。また、服の左肩(二の腕付近)には「贄」の一文字が描かれている。左耳にはリング状のピアスが3つ、首には鋭い牙のようなチョーカーを身に付けている(デザインイメージが1999年の若者だそうだ)。黒い袴はスネの辺りでカットされており、足元はショートブーツのようなものをはいている。上半身は腹部にサラシを巻いており、胸元は裸で、胸の下ぐらいでカットされた服を羽織っている。服は左半分が赤、右半分が白という色分けがされており、その背に先ほどのデスリザードが描かれているわけだ。なお肘の辺りで腕まくりをしているので肘から下は露出している。腕まくりで折られた部分は左が白、右が赤と、生地の色がまくってない部分と逆になっている。 右手首には白い布がボクシングのバンテージのように巻かれているが、左手首には真っ赤な布が巻かれている。この赤い布が、右手首の入れ墨「RED・TAPE」に書かれているレッドテープである。戦う時にはバンテージのように手に巻いているのだが、戦いに勝った後にこれをほどき、相手の血だまりに垂らして血を吸わせるため、元々は白かった布が赤に染まったのだ。血を吸わせて赤く染めるという行為は灰人のコンプレックスを忘れさせる重要な儀式である。 格闘スタイルは、八尾蛇による"目にもとまらぬ連続居合い斬り+秘薬をのんでのぶった斬り(じゅん手スイッチ)で一撃必殺"(設定資料より)。順手スイッチとあるが、普段は逆手で抜き身の刀を持ち歩いているため、戦うときも平時は逆手である。 是衒街の薬師百慈(ももじ)から秘薬(カリッとした丸薬。設定資料には「軋り通る?配合!!」と書いてある)を買っており、それを飲んで完全にキレた時のみ順手に持ち替えて斬りかかる。ようは武器飛ばし技をする時だけなのだが、この武器飛ばし技はガードしても2段目で強制ガードクラッシュが発生し、3段目が当たるという凶悪な技である。なお、通常必殺技でのドーピングでは順手には持ち替えない。 灰人は異人と遊女の間に生まれたハーフで、外見も日本人離れしている。そのため、幼い頃より周囲から異人の子、ねずみの子、血まで灰色だと罵られ続けていた。幼い灰人はいたく傷つき、濁った色を嫌い、赤という色に強く惹かれていった。 成長した彼は常時どこか苛立った無口な青年となる。 離天京是衒街を取り仕切る侠客集団"屍媚党(しびと)"の裏頭として夜血と共に組織を統べているが、基本的に一匹狼。 百慈の秘薬を常用しているが、この薬は灰人の身体にもダメージを与え、また恐らく精神にも強く作用している。常に苛ついているのも、この薬の弊害という可能性がある。 離天京を統べている覇業三刃衆の一人、九鬼刀馬が灰人と同じ白い肌と赤い眼を持っているにも関わらず人の上に君臨しており、更に灰人と会った際に見下したような目をしたという事で、一方的に敵視する。 離天京暁村に住む異人の女性サヤから、意図せずして灰人の傷や逆鱗に触れることを連呼されてブチギレた事などからもわかるが、とにかくキレやすい。そしてキレるたびに実際に頭から「ブチッ」という音がする。なお、サヤに対しては3段階の「ブチッ」を披露し、「ブチッブチッブチッ!!!!!」で襲いかかった。刀馬と対峙した時は「ブチッ」から一気に「ブチッ!! ブチッ!! ブチッ!! ブチッ!!」と4段階目を披露して完全にキレた。案外この音というのも冗談の類ではなく、薬によって血管に異常が起こっているのかも知れない。 刀馬との戦いの後、薬の副作用で吐血して倒れてしまう。灰人は謎の老人から言われた言葉を思い出し、海を渡った東の方角にあるという「自由を司る国」に想いを馳せながら意識を失う。彼が生きているのかそこで死んでしまったのかは解らない。だが、彼は確かにその国に憧れ、行きたいと願ったのだ。生きていようが死んでいようが、彼の魂はそこを目指したのだろう。 |
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セリフ&掛け合い&発言集 | |||||||||||||||||||||||||
驕るな! ---口癖---- どんな奴でもよォ、血は赤なんだぜ? ---蒼紅の刃、勝利台詞--- サヤ「…………。あら、お兄さん、そんなに見つめられたら、いくら私でもテレちゃうわ」 灰人「…………」 サヤ「でも気持ちは分かるわ。イイ女ですもの、私って」 灰人「…………」 『ブチッ!!』 サヤ「でもあなたみたいな人、好みじゃないのよ。ゴメンネ」 灰人「…………」 『ブチッブチッ!!』 サヤ「なんかさっきから、あなたの頭で変な音がしてるんだけど……?」 灰人「ナンデインダヨ」 サヤ「なんでっていわれてもぉ」 灰人「テメエみたいなのがいるから、イラツクんだよ」 サヤ「何? ……もしかして私、キラワレテルの?」 灰人「ムカツクンダヨ、テメエラミタイナノワ」 サヤ「……? あら? ……良く見たらあなた、この国の人っぽくないわね……」 『ブチッブチッブチッ!!!!!』 サヤ「ふ〜ん。あなたの過去は知らないけど、人を見た目で判断するなんて。はやらないわよ、今時」 灰人「驕るな!!」 ---蒼紅の刃、VSサヤ対戦前デモ--- 灰人「やっと見つけたぜ。あんまり手間取らせんなよ」 刀馬「貴様、何者だ?」 灰人「何いってんだ、オメエ。この前見ただろ」 刀馬「見た?」 灰人「オレの事見てただろ」 刀馬「失せろ。死にたくなければ、己の立場をわきまえろ」 灰人「驕るな」 刀馬「消えろ。生きていたいのなら」 『ブチッ!!』 灰人「オメエよ、濁ってんだよ。濁った色はイラツクんだよ!!」 刀馬「ネズミに言葉は通じない様だな」 『ブチッ!! ブチッ!! ブチッ!! ブチッ!!』 灰人「ダマレ!! ……テメエは、ダマッテ狩られろ」 ---蒼紅の刃、VS刀馬対戦前デモ--- 女「ねえ……どの色が好き?」 少年「……赤」 女「青い色じゃだめ?」 少年「……赤がいい」 女「じゃあ、紫色は?」 少年「濁った色はキライだ……。夕暮れの色も、桜の色も、夏の海の色も……濁ってるからキライだ!!」 女「……困った子ね……」 少年「赤色がいい、赤じゃなきゃ嫌だ」 悪意の仮面に囲まれて膝を抱える少年。 子供A『おまえ、女郎の子だろう』 子供B『おまえの父ちゃん、何処だよ』 子供C『イヒヒッ、異人の子』 子供A『違うぜ、ねずみの子だぜ』 子供C『こいつ、血まで灰色だぜきっと』 少年「……赤だ……ボクの血は……赤色だ…」 崖上の草原でレッドテープを見つめる灰人。 灰人「……俺の血は……。俺の血は赤だ!!」 灰人「……グッ……」 『ゴフッ!!!!』 咳き込んだ灰人が吐血する。 「ゴフッ」 灰人「……こいつのせいか……。百慈のヤロウ……。チッ、イラツクゼッ……まったくよ。…………」 草原に仰向けに倒れる灰人の脳裏に、かつて会った老人の言葉がよぎる。 謎の老人「おまえさんはギラギラしすぎとる。まるで抜き身の刃、そのものじゃ」 灰人「…………」 謎の老人「抜き身の刃は、諸刃の剣じゃ」 灰人「…………」 謎の老人「聞け!! 海を渡れ。ここからはるか東の方角に『自由を司る国』がある」 灰人「…………」 謎の老人「今はまだ、絶望の時ではない」 灰人「……自由……」 灰人「……『自由の国』だと……」 『ゴフッ……ゴフッ!』 灰人「…………。クッ……。クッククククハハハハ。……なあ、じいさんよ……行けんのかよ……こんなオレでも……。行けるんならよぅ……」 灰人「行ってみてえなぁ……」 ---蒼紅の刃、灰人エンディング--- |